歌がうまいVtuberさんにも、いくつかのタイプがあると思います。
自分の歌声を持っていて、どんな曲でも自身の世界観に染める方、逆に曲の世界観に自らが寄っていって、染まっていく方。
これは表現する方法、アプローチの仕方が違うというだけのことであり、そこに優劣があるわけではありません。聴く側にとっても特に意識することは無いでしょう。単純なタイプ分けの基準の1つとして考えていただきたいです。
今回紹介するVtuberさんは、そのタイプ分けでいくと、完全に「曲の世界観に自ら寄っていくタイプ」で、かっこいい曲でも、かわいい曲でも、どんな歌でも、曲の雰囲気に寄り添いながら歌いこなすことができます。
名前はマリカ・マツリカさんと言い、チャンネル登録者数が6,000人を超え、さらに山葵音楽学校さんが主催のリアルイベントにも出演するなど、今、勢いに乗っているVtuberさんです。
その歌声は、1度聴くと虜になるほどなので、ぜひ、今回の記事を読んで多くの方に知っていただきたいです。もちろん、歌以外にも魅力があるので、そちらも併せて伝えていければと思います。
マリカ・マツリカさんの基本情報
それでは、まずはマリカ・マツリカさんの基本情報について紹介していきます。
マリカ・マツリカさんは16歳の女子高生。職業は「魔法少女」です。同人サークル「るむ☆るむ」に所属しています。ただし、名目上は、個人Vtuberであるそうです。
見た目の特徴として挙げられるのが、大きな帽子。魔女を想わせるデザインで、魔法少女らしさを強調するアイテムとなっています。
また、右手にパンダ、左手に猫のようなリスのような謎の生き物のパペット人形を持っており、それぞれ名前を「ジャス」と「ミン」と言います。「ジャス」の方は、マリカ・マツリカさんが歌を歌うときにはマイクに居場所を取られたりと若干不遇気味で、「ミン」の方は、お腹にあるボタンが、よくクッキーと勘違いされます。
モデリングを担当した方は「makomako」さん、デザインを担当した方は「睦月」さんと「支葵」さんです。普通、Vtuberさんはデザインの担当をママ、モデリングの担当をパパと呼んでいますが、マリカ・マツリカさんは両方パパと呼んでいるそうです。
配信スタイルは、歌、雑談が多めで、ゲームやコラボ配信も積極的です。
オリジナルの挨拶として、「おはまじかる!」「こんまじかる!」のように、「〇〇まじかる!」というものがあります。この挨拶は、配信開始時にも使われるので、事前知識として覚えておいた方がいいかもしれません。
▲マリカ・マツリカさんの全身画像。大きい帽子と両手のパペット人形が特徴。
一瞬で虜になる歌声
マリカ・マツリカさんの1番の魅力と言えば、やはり歌が挙げられます。
歌配信を頻繁に行っているので、生の歌声を聴くことが出来る機会もたくさんありますが、直ぐに聴きたいならば、「歌ってみた動画」をチェックするのが1番です。
かっこいい曲、かわいい曲など種類も豊富で、全ての曲が1つの作品として楽しめます。
私が、初めてマリカ・マツリカさんのことを知ったのは、「KING」の歌ってみたのプレミア公開だったのですが、曲の入りから「おおっ!」と思わされました。
初めてVtuberさんの歌声を聴くときは、誰でも、ある程度心の中でどのような歌声なのか想像しながら視聴すると思うのですが、マリカ・マツリカさんの「KING」の歌声は、私の想像とは全く違う、地を這うような、低く、かっこいいものでした。
私は、その歌声に一気に心を鷲掴みにされて、聴き終わった後に、思わず他の歌ってみたも全部聴いて回りました。
「KING」では、男性と同じキーで歌っていましたが、その他の曲、例えば「ハルジオン」では高音のサビを見事に歌い上げていたりと、その歌声の音域の広さはかなりのもので、曲ごとに全く違った表情を見せてくれます。「何でこの才能をもっと早く知らなかったんだろう」と後悔したほどでした。
前述の山葵音楽学校さんのイベントに出演した際にも、マリカ・マツリカさんは歌を披露したのですが、曲ごとに変わる歌声に多くの方が驚いていました。まさに七色の声を持っていると言っていいでしょう。
曲ごとに違う人が歌っていると感じるレベルなので、ぜひ、1度聴いてみてほしいですね。
そしてもっと聴きたいと感じたら、歌配信を見に行くといいと思います。歌配信では、アイドル曲などの歌ってみたでは聴くことができないジャンルの曲も聴くことができるので、また違った印象を受けるでしょう。
その歌声の魅力に、さらにハマっていくこと間違いなしです。
▲マリカ・マツリカさんの「KING」の歌ってみた動画。聴く者の想像を超える歌声は必聴
死ぬこと以外はかすり傷
歌の話をしていたと思ったら、いきなり物騒な見出しが出てきて驚いた方もいるかもしれませんが、これはマリカ・マツリカさんのキャッチコピーです。
マリカ・マツリカさんはVsingerとしてだけでなく、雑談や企画などの活動をしていることは初めにも書きましたが、その内容は中々衝撃的なものが多いです。
例えば、コオロギやタガメを食べたり、激辛料理を食べたりなど過酷な企画に多く挑戦しています。歌からマリカ・マツリカさんを知った方は、その体の張りように衝撃を受けるでしょう。
ちなみに、タガメは配信でも複数回食べているのですが、その理由は「サソリなどを食べるVtuberさんは多いから差別化するため」ということです。昆虫食の世界も奥が深いようですね。
もちろん、毎日そんな企画ばかりしているわけではなく、普通にお話しする配信、ゲームをする配信も多いです。そちらも、たくさんコメントを拾ってくれて、とても楽しいものとなっています。初めて配信を訪れたときから、「〇〇ちゃん」と名前に「ちゃん」をつけてくれて、とてもフレンドリーなので、ぜひ、初見の方も気兼ねせずコメントをして、たくさんコミュニケーションをとってほしいです。
独創的な絵のセンス
マリカ・マツリカさんは、歌のセンスに優れていますが、絵のセンスも独創的です。
「馬刺し」と称して「馬の体に棒が刺さっている」絵を描いたり、想像の斜め上をいきます。
配信を訪れた方のアイコンを描くというテーマの配信では、リスナーの名前や普段の印象から絵を描き進めていったのですが、いくつもの珍妙な生物を生み出していました。
私のプロフィール画像も、マリカ・マツリカさんに描いていただいたものなのですが、カエルのようなカニのような、不思議な生き物となっています。
ただ珍妙なだけでなく、かわいらしさも兼ね揃えているのが良いところで、センスの高さを感じさせられます。
天才とはマリカ・マツリカさんのような方のことを言うのでしょう。奇才という言葉の方が正しいかもしれません。
男性ともコラボできる強み
Vtuberさんは女性の方の割合が多いです。そして、ファンの中には、いわゆる「ガチ恋勢」と呼ばれる、応援する対象としてだけでなく、恋愛対象として見ている方も多くいます。
そのため、女性Vtuberさんの中には、トラブルを回避するために男性Vtuberさんとのコラボを意図的に避けている方もいらっしゃいます。
しかし、そんな中で、マリカ・マツリカさんは気を使うことなく多くの男性Vtuberさんとコラボをしています。リスナー側もそれを当然のように受け入れており、むしろコラボを待ち望んでいるようなところもあります。
男性Vtuberさんとコラボを気兼ねなくできるということは、特にマリカ・マツリカさんのVsingerとしての活動に大きなメリットがあるように感じます。
マリカ・マツリカさん1人、もしくは女性Vtuberさんとでは表現できない曲も、男性Vtuberさんとならばしっかりと表現できます。
現に、マリカ・マツリカさんは、T.M.Revolutionと水樹奈々さんの楽曲「Preserved Roses」を、男性Vtuberである御影アクトさんとのコラボ歌ってみたとして投稿していますが、他の歌ってみたとはまた違った魅力を持った仕上がりとなっています。
これからも、男女の垣根無く、たくさんのVtuberさんとのコラボを見てみたいですね。
ギャップは人を虜にする
人が人を好きになる理由にも色々あると思いますが、その中でも「ギャップ」は大きいと思います。
普段悪いことばかりやってる不良が子犬をかわいがっている姿を見ると、急にキュンとしてしまうような、漫画やアニメでよく見るあの感じです。
マリカ・マツリカさんも、歌がうまいという一面を持ちながら、体を張った企画を行うなど、ギャップが大きいVtuberさんです。
歌から入った方は「あれだけ歌がうまいのに虫食べるの!?」と感じるでしょうし(私がそうでした)、逆に企画などから入った方は「芸人系だと思っていたら歌もうまいじゃん!」と感じるでしょう。
そう感じた瞬間、ある意味ではマリカ・マツリカさんに屈したとも言え、その魅力にハマってしまったと言えるのです。
1度ハマってしまったら、リスナーを大事にするところであったり、ポケモンが大好きなところであったり、意外とヤンデレ気質なところであったり、色々なことを知って、どんどんマリカ・マツリカさんのことを好きになっていくでしょう(私がそうでした)。
まとめ
今回は、マリカ・マツリカさんについて解説していきました。歌がうまいことと体を張る芸人気質という分かりやすい2つの特徴があり、そのギャップで多くの方を虜にするマリカ・マツリカさんですが、それ以外にも、知れば知るほど好きになるたくさんの魅力があります。
歌姫のマリカ・マツリカさんと芸人のマリカ・マツリカさんのどちらが入り口であったとしても、きっと全部を好きになります。ぜひ、多くの方に知ってもらいたいですね。
目標は、3Dの体でライブをすることというマリカ・マツリカさん。その目標に向かって走り続ける姿を、共に見届けましょう
マリカ・マツリカ