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新人Vtuberにもチャンスが!?ボーカルオーディションも開催する注目企画「和コンピ」プロデューサーインタビュー

Date: 2020/11/06 タグ: , , ,

けいろー

10月に発足した、Vtuberが参加する音楽レーベル「Grater Records」

バーチャルとリアル、両方のアーティストが参加する企画として発表され、話題となりました。他にもメジャーアーティストやゲストクリエイターの参加も予告されており、その動向が注目されています。

Vtuberからは、にじさんじの白雪巴さん、台湾でも活躍するバイリンガルVtuber・杏仁ミルさん、山葵音楽学校の覇優雅エミさんの参加が決定。さらに、このメンバーに加わるボーカルオーディションも開催されており、現在応募を受け付けています(※応募締切は11/11)。

そんなGrater Recordsのプロデューサーとして名前を連ねているのが、音楽家の坂本マニ真二郎さん。

Vtuber・ヘットフィールド師匠としての顔も持っており、リアルとバーチャルを行き来しながら精力的に活動されています。現在はレーベルの第1弾企画として、新たな「和」の形を表現するコンピレーションアルバム、通称「和コンピ」を鋭意制作中。

 

 

今回、Vtuber Postでは、そんな“師匠”こと坂本マニ真二郎さんにインタビュー。

なぜVtuberとリアルアーティストが混在するレーベルを立ち上げたのか。アルバム発売後はどのような展開を予定しているのか。どうしてオーディションでボーカルを公募することにしたのか。「ぶっちゃけ、新人Vtuberにもチャンスはあるの?」という突っ込んだ質問も含めて、メールインタビューの形式でお話を伺いました。

 

文章 / 坂本マニ真二郎(@vo_shamisen
構成・編集 / けいろー(@K16writer

 

プロの音楽家がVtuberに!そこで見た「バーチャル」の魅力

ヘットフィールド師匠
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――まずは自己紹介をお願いします。

音楽家の坂本マニ真二郎です。Vtuberとしても活動していて、音楽家Vtuberの「ヘットフィールド師匠」と名乗っております。自身のスタジオ経営をしつつ、楽曲提供などに携わっています。

アイドル・アーティスト・タレント・アニメ作品への楽曲提供のほか、内田真礼さん、南條愛乃さん、花澤香菜さんといった声優さんの楽曲制作にも関わってきました。和楽器(三味線)を使った楽曲を得意としています。現在は主に海外の案件が多いです。

 

――「ヘットフィールド師匠」としても精力的に活動されていますが、なぜVtuberとして受肉されたのでしょうか?

もともとは仕事の関係もあり、リサーチで入ったはずなのですが……今ではすっかりVの魅力にやられてしまい、半ば本気の趣味活動となっています(笑)。気になるクラウドファウンディングがあると支援してしまいますし、普段からスパチャも飛ばしまくっています!

 

Vリア
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――師匠と覇優雅エミさんのお二人でVtuber&リアル音楽の魅力を伝える企画「Vリア」の配信でも、アツく語っていらっしゃいましたよね。ご自身もVtuberとしてバーチャルの文化にふれてきて、この世界にどのような魅力を感じていらっしゃいますか?

「まさか自分がこれほどまでにのめり込むとは思っていなかった」というのが答えだと思っていて、今までに経験したことのない、まったく新しい感覚を最初は感じていました。

僕の好きなアニメでもなければゲームでもない、各々がとにかく自由に表現して活動している世界。僕自身がもともとバンドなどの音楽活動を経てきているので、「新しいアーティストの形」だとも思いました。と同時に、僕はそこに集っているオーディエンスの方たちも素晴らしいなと思っています!

 

和コンピが目指す「新たな和」の形とは

 

――ここからは、今回のインタビューの肝であり、坂本さんがプロデューサーを務めていらっしゃる「和コンピ」のお話をお聞きしたく思います。この「和コンピ」とは、どのような企画なのでしょうか。

簡単に説明しますと、「Vtuberとリアルアーティストの合同で、『新たな和』をテーマにしたコンピレーションアルバムを出す」という企画です。

ただし普通にアルバムを出すだけではつまらないので、「どうせやるなら、いろいろなことに挑戦していこう!」という気持ちで、レーベル一同が一丸となって取り組んでいます。そもそも「Vtuberとリアルアーティストの合同」というのも挑戦的ですよね(笑)。

 

 

――たしかに、音楽フェスやイベントのステージでVtuberとリアルアーティストが並び立つことはありますが、「合同でアルバムをリリースする」というのは新鮮に感じられます……!

今回のアルバムでは「『新たな和』を再考する」というコンセプトが掲げられていますが、具体的にはどのような点で、従来の「和」をモチーフとしたコンテンツとの差別化を図るのでしょうか。

今までの「和」を否定するわけではないですが、「和装で和楽器を演奏する」といった、オリエンタル色の強いアーティストや作品はすでにたくさんあります。僕自身も長年にわたって音楽活動に携わり、和楽器を演奏してきた人間ですが、「日本の(伝統的ではない)音楽ってなんだろう?」という疑問がずっと胸の内にあったんですよね。

そこであれこれ考えてみた時に、「これまで自分が影響されてきた、音楽家としての自分を育ててくれた音楽に、もっとリスペクトを持つべきなのでは……?」と思ったんです。でもそうなると、土台がどうしたって「和楽器」じゃなくて「洋楽」になるんですよ。

そうすると、次はこう考えるようになります。「じゃあ土台が『洋楽』だとして、そこにいかにして『和』を織り交ぜていくか? 表現していくか?」と。そして思い至ったのが、今回のアルバムのコンセプトともなっている、「新たな和」でした。

ちなみに、そんなコンセプトを形にするべく書いた曲のひとつが、僕が今プロデュースしている覇優雅エミの楽曲だったりします。我ながらおもしろいと思ってます!

 

 

――音楽は詳しくないので素人目線の感想で恐縮ですが、「これぞ和!」という導入に始まり、複数の音楽ジャンルの要素が垣間見える展開が、聴いててすっごくおもしろかったです! 93poetryさんとのコラボ曲『People of the Moon』も好きでよく聴いています。

そんな「新しい和」の表現がコンセプトとなっている今回の企画ですが、アルバムのリリースに向けて新たに音楽レーベルを立ち上げられたことも話題になりました。この「Grater Records」とは、どのようなレーベルなのでしょうか。

「Grater Records」は、今回の和コンピのために立ち上げたレーベルです。企画に関わっているのが、業界やメーカーの人だったり、別分野のフォーマットの人だったりするので、「これは統括する母体が必要だぞ」と思って、諸々を明確にするために立ち上げました。

中心人物は僕を含めて3人なのですが、全員が数十年にわたって業界に身を投じてきた人間です。なので、一人ひとりの人と人との繋がりがすごいですよ! 「え? そこ繋がってる? じゃあ、声掛けよう!」みたいなことも何度もありました(笑)。

我々は人との繋がりをずっと大切にしてやってきた自負もあるので、もしかしたら必然的に集ったメンバーとも言えるかもしれません。ありがたいです、本当に。

 

 

――複数の分野にまたがる形でメンバーが集っていることは、レーベルのサイトからも伝わってきてワクワクしておりました。今はまだアルバムの制作途中かと思いますが、リリース後はどのような展開を予定されているのでしょうか。

僕自身もそうですが、海外経験が豊富なスタッフも集っていることもあり、まず海外展開を視野に入れています。海外で盛り上がっている日本のコンベンションはもちろん、具体的にはまだお話できませんが、また別の方面での展開を一緒に考えている企業さんもいらっしゃいます。

それと、国内でもおもしろいプロモーションがありまして……少しだけお話すると、ARを使った展開を予定しており、これは新しく挑戦的な試みとなると思います。そういった先のお話も早くしたいのですが……でも、まずはアルバムを形にしなくてはいけませんね(笑)。

 

――楽しみにしております! ちなみに今回の和コンピは「第1弾」ということですが、第2弾以降は「和」とは別の方向性での活動や展開を予定されているのでしょうか。

そうですね。もちろん、第2弾も視野に入れて活動していきます。ただ、それがまた「和」になるのか、それともまったく別のコンセプトのものになるのかは、まだ未定です。

すでにいろいろな構想はありますので、あとはこの第1弾の結果次第、になってくるでしょうか……。ですのでみなさん、どうか応援をよろしくお願いします!(笑)

 

オーディションも開催!新人Vtuberにもチャンスはある?

 

――続きまして、オーディションについてお聞きしたく思います。和コンピの発表とあわせて、アルバムに参加するアーティストを選出するオーディションの応募も始まりました。第一線で活躍中のアーティストも参加されている中で、「オーディション」という形でもメンバーを募るに至った理由をお聞かせください。

オーディションは、僕がどうしてもやりたかったことの1つです。というのも、Vtuberの世界を見ていて――良かれ悪かれではありますが――少し閉塞感を感じることがしばしばあったんですよね。

いろいろな活動をしているVtuberがいる中で、一人ひとりがもっと活躍できるプラットフォームがあってもいいんじゃないかと、いくつもの道筋があっても良いんじゃないかと思っていて、Vtuberが活躍できる舞台というか、受け皿が少ない印象があったんです。せっかく才能や魅力を持っている人が多いのに、「もったいない」と感じることもありました。

なので、狭き道かもしれませんが、等しくチャンスがある、それも夢の様なチャンスをVtuberのために用意したいと考えて、オーディションの開催に至った次第です。

 

 

――たしかに、ライブの出演権などを賭けたイベントは配信プラットフォーム上で開催されていますが、狭き門ですし、そこで無名の個人勢がチャンスを掴むのはまだまだ難しいようにも映ります。和コンピのオーディションでは、どのような点が選考基準になりますか?

歌唱力があるに越したことはないですが、それだけを基準としてはいません。たとえば、「普段はどのような活動をしているのか」「我々が求める所にフィットするかどうか」といった部分も見られると思います。

……なぜ「思います」としかお答えできないのかというと、Vtuberやリアルアーティストが好き過ぎる僕は、オーディションの審査員から外されてしまったからです(笑)。悲しいですが、贔屓があってはいけないので……賢明な判断です!

 

――それはちょっと残念ですね……。でも見方を変えれば、「誰が選ばれるかわからない」という楽しみが増えた、とも言えるのではないでしょうか! ちなみに、この流れでお尋ねするのも恐縮ですが……ぶっちゃけ、新人Vtuberにもチャンスはありますか?

もちろんです! 先にもお話しましたが、歌唱力がすべてというわけでもありませんし、個人で活動していて、注目を集めるのに苦労している人たちにこそ応募してほしいと思っています。

選ばれるのは、もしかしたら全員が新人さんかもしれませんし、あるいは全員が有名な方かもしれません。はたまた、新人さんも有名Vtuberも一緒に選ばれるかもしれません。

こればかりは実際に選考が始まってみないとわからないので、まずは多くの人に知ってもらって、少しでも気になったVtuberさんには、ぜひとも応募していただきたい! Vtuberファンの方にも、自分の推しやファン仲間に、このオーディションのことをどんどん広めてほしいです!

 

 

――もう一点、クラウドファンディングを予定していることも告知されていましたが、その概要を教えてください。

クラウドファンディングは若干遅れていまして、11月上旬から12月下旬まで行うことを予定しています。

リターンについては後ほど情報が公開されますが、コンピレーションアルバムを謳うからには「やはり音楽で勝負したい!」という気持ちが強くありますので、そういった方向性のリターンが多くなると思います。

みなさんに楽しんでもらえるように一つ一つ熟考して決めましたが、中には「え? そんなのある??」みたいなのもあります(笑)。ご支援いただけたら嬉しいです!

 

「こんな新しい音楽があるんだ!」と思わせたい

 

――これから発表されるメジャーリアルアーティストや、スペシャルゲスト、そしてオーディションの行方など、まだまだ気になるポイントも多い「和コンピ」。坂本さんがこの企画を通して実現したいこと、最終的に目指しているゴールなどはありますか?

今、世界はあの忌まわしいウイルスによって一変してしまい、音楽界もなかなかに苦しい状況にあります。でもそんな時だからこそ、バーチャルとリアルを問わず、素晴らしいアーティストたちの音楽と世界を少しでも広く知ってもらいたいな、と僕らは考えています。

この試みがアーティストたちの新たな道筋となり、音楽シーンを活性化させるひとつのきっかけとして業界に貢献できれば本望です。そして何よりも、「こんな新しい音楽があるんだ!」と思わせたいですね。

 

 

――最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

まず、Vtuberの方は、ぜひ気軽にオーディションに応募してみてください。

それなりに大きな企画ではあると思うので、責任も伴いますが、ご自身の新たな飛躍にも繋がるはずです。参加が決まっているライバーさんやリアルアーティスト、ゲストプレーヤーもすごい方たちばかりですが、臆することはありません。むしろ大きなチャンスだと思って、遠慮なく飛び込んできてください!

そしてオーディエンスの方々には、お礼を言いたいです。

みなさんが推しを応援し続けてくれたからこそ、僕もVtuberの世界に飛び込み、その魅力を知ることができました。また、そうやって飛び込んだ僕のことを応援してくれる方々がいたからこそ、たくさんの元気をもらえて、それが今の活動の原動力となっています。

本当にありがとうございます。
ぜひ、この企画も応援してくれたら嬉しいです!

 

※オーディションの詳細はこちら

「和楽器×ロック×リアル&バーチャルアーティスト」コンピレーションアルバム歌唱枠参加オーディション

 

 

Twitter(ヘットフィールド師匠) / Twitter(坂本マニ真二郎) / YouTube



記事作成

けいろー

ライター。ネットカルチャー好き。ゆとり世代。最近はVTuberとVRChatに夢中。執筆実績として『HATSUNE MIKU EXPO 2016 Japan Tour』公式パンフレット等。【 Twitter / ブログ


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