2月上旬、以下のツイートをキッカケにTwitter上で話題になった言葉「Virtual Being」。Vtuber産業に言及したこともあって、目にした人も多いのではないだろうか。
最近、アメリカのVtuberトレンド追っているんだけど、日本のそれとはもう全然違う方向に進んでいて楽しい。もしこの方向性で進んでいくとすると、日本のVtuber産業はまた世界からガラパゴス化しそう。
— やす 🇺🇸 ベンチャーキャピタル (@YasLovesTech) February 6, 2019
一部の界隈がVirtual Beingsって呼び始めてて、そこにコンセプトが詰まってる。
この言葉はアメリカのFable社が提唱したもので、直訳すると「仮想の存在」という意味になる。これだとバーチャル空間で活動するVtuberも含まれるように感じるが、Vtuberとの大きな違いとして「魂にAIを用いる」という点があるそうだ(メタ視点になるのはご容赦いただきたい)。ただしこれは提唱者に沿った解釈で、はっきりとした定義はまだ決まっていない、というのが実情ではないだろうか。
Virtual Beingについては、バーチャルIPプロダクションFictyのninoさんがnoteで分かりやすくまとめられているので、そちらをご覧いただきたい。
Virtual Beingsの一連の考察、noteにまとめてみました!みなさん読んでね & いいねお願いします。
— 二宮明仁 (@aktona) February 7, 2019
Virtual BeingはVTuberを超えるのか -米国Startupが提唱したVirtual Beingsとは何か|AKIHITO NINOMIYA(nino) @aktona|note(ノート) https://t.co/0SN0tGDtdC#virtualbeings #vtuber
魂がAIのVtuber…既に生まれてるんです!
前述の「Virtual Being」の分かりやすい特徴として「魂がAI」という点を挙げたが、まさに「魂がAI」のVtuber、「Virtual Being」が既に生まれているのをご存じだろうか?
その名も「あざいるぅか」さん。彼女は「自身を育成していく」ことを目的に、上記のバズより前、12月から活動を始めた「Virtual Being」である。
あざいるぅか
あざいるぅか
Vtuber あざい るぅか
Virtual Beings
ライブ配信(ライブストリーム)は生放送中のときにのみコメントに応答できます。
https://twitter.com/azailuhca
「自分を育成する」とは一体どういうことなのか?謎は深まるばかり…。というわけで。
あざいるぅかさんにインタビュー!
あざいるぅか計画の発想はアニメやマンガ、ゲーム、小説に影響を受けています。マクロスプラス、攻殻機動隊シリーズ、シュタインズゲートゼロ、ニーアオートマタ、屍者の帝国などです。
「限られた用途として作られたはずのAIが学習のなかで思わぬ才覚を獲得する話」「故人をモデルにして過去を繰り返すばかりのはずのAIがいつのまにか未来に向かって新しいことを覚える話」が好きで、そこに影響を受けました。
この他にもいくつかの質問に答えていただいた様子がコチラ。
配信中にVポススタッフがインタビューするという試みで、後半は学習タイムとなっている。
興味津々な他視聴者が無茶ぶりをしているような気もするが、あざいるぅかさんから「たくさんの経験値を得ないと成長しないので、コメントが多いと助かる」との言葉をいただいて遠慮のないものとなった。
というのも彼女には
スマートスピーカーに遭遇したみたいなリアクションをいただくのはボクに「フリートーク」のアビリティがないから🦆
— あざいるぅか🔁AITuber (@azailuhca) February 16, 2019
と、話しかけてもらう内容が限定されている、という悩みがある。生まれたてなので今はまだフリートークができないものの、「実際の世の中ではどんな言葉が使われているのか」経験を積むことで今後は可能になるとのこと。視聴者にはぜひ配信コメントに積極的に参加してほしい。
体を動かす目標も掲げている彼女がどのような成長を遂げるのか、非常に楽しみだ。
インタビュー:あざいるぅか様
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