しらたま。のマニアックに語りたい!【第8回】最新プラットフォーム事情!おすすめの配信場所はどこ?(アプリ&ブラウザ編)

配信プラットフォームの事情は刻々と変わっていて、以前に執筆した配信プラットフォームまとめからも大きく変化しています。Colon:が個人Vtuberの受け入れをはじめるなど、これからVを目指す人、今現在も配信などの活動をしている人にとっては大きな変化が起きています。

実際にどのプラットフォームが良いか調べるのかも難しいという人のために、今回は最新版のプラットフォーム事情を簡単にまとめて見ました。この記事を参考にすれば、自分が使うべき、あるいは見たいライバーとのマッチングがうまくいく……かも?

今回はアプリだけでなく、ブラウザ(PCなど)の閲覧も可能なプラットフォームを紹介します。

ブラウザで見れるプラットフォームの長所は「アプリのインストールが不要」なことで、アプリより広い層にアピール可能なこと、いわゆるライブ配信業界大手が多いことが特徴になっています。

 

17Live(イチナナ):個人Vの発掘と育成に力を入れるプラットフォームに

2Dライバーの3D化権を賭けたイベントの開催、国際イベント開催時にVライバー枠を用意するなど、Vライバーの発掘とチャンス創出に積極的なのがイチナナです。

その積極性をさらに明確に打ち出す形になったのが「upd8」との共同オーディションです。

(詳しくは下記の記事と公式ページを参照)

「upd8」に参加のチャンス!「17Live」と「upd8」の共同オーディション開催決定!5月20日からスタート

オリジナルのモデルを持ち、企業などのマネジメントを受けていない個人勢であれば参加可能で、あのアイちゃんと同じ「upd8」に所属できるだけでなく様々なマネジメントを受けられるというビッグチャンスになっています。

すでに5月20日よりオーディションイベントが開催されており、、開催3日目にはトップ4人の合計ポイントが100万ポイントを突破。1週間で最終審査進出をかけたライブ配信権の最低獲得ラインである5万ポイントを超えるライバーが20名を超えるなど、かなりの盛り上がりを見せています。

個人Vの発掘と育成にトップクラスで力をいれているプラットフォームになっているのです。

イチナナのメリット

  • Vライバーが参加できるイベントが多い
  • リアルとVを超えた交流がありコラボの前例がある
  • ログインボーナスなどがあり、気軽にポイントギフトが投げられるようになっている
  • イチナナ側で権利系を代行してくれるのでカラオケ配信などもしやすい

イチナナのデメリット

  • Vライバーが増えることでライバー間の競争が激しくなっている
  • イベントの一部はリアルライバーと共通になるため、更に競争が激しい
  • 公認ライバーにならなければ配信ができない

 

SHOWROOM(ショールーム):アマチュア枠での電撃参戦が可能なプラットフォーム

SHOWROOMはバーチャルタレント輩出プロジェクト「AVATAR2.0」バーチャルジャニーズプロジェクトなど、独自コンテンツの発信に積極的です。いわゆるリアルライバーと共存するプラットフォームですが、リアル勢とのイベント時にバーチャル勢がみんなで協力して一人を押し上げるなど、協力的な空気ができやすいのも特徴になります。

一方で、バーチャル枠同士の競争が激しくなることもあり、「知れば知るほど深い」プラットフォームでもあったりします。無課金ユーザーでもイベントで貢献しやすいのもポイント。

(SHOWROOMはTwitterとの連動性が高く、情報拡散がしやすいのもメリットの一つ)

特徴的なのは公認枠になるとファンレターなどを受取できる住所ができるということです。SHOWROOM側でファンレターなどを預かってくれるため、amazonの欲しいものリスト公開などにも不安があるひとも使いやすくなっています。また、「アマチュア枠」で独自参入が可能なことも特徴です。

アマチュア枠からの電撃参戦でイベントに爪痕を残せる可能性もあります。ゲームやアニメ、ラジオなどの声優系イベントが多く、オリジナル楽曲作成&提供などのイベントがあるのもポイントです。

SHOWROOMのメリット

  • 公認枠になるとファンレターの受取場所ができる
  • アマチュア枠から参加可能で他のプラットフォームより参加ハードルが低い
  • 声優イベントやラジオイベントなどイベントの種類が豊富
  • 「DAM」の音源を利用したカラオケ配信が可能

SHOWROOMのデメリット

  • イチナナと比べるとVライバーの特典が目立つイベントが少なめ
  • リアルライバーを含めたイベントになることがあるのもイチナナと共通
  • アマチュア枠から参戦する場合はサポートがほとんど受けられない

 

Colon:(コロン):ユニークなイベントとカラオケの自前音源があることが特徴に

企業勢のみの配信となっていましたが、個人Vの配信が解禁されました。ユーザー数は少なめですがユーザー当たりの課金率や単価の高さが特徴で、フォロワー1000人以下で月間100万ポイントを達成するVがいるのも特徴になっています。

https://twitter.com/Eleganza_houjou/status/1126834442008350720

(Colon:の個人勢配信第一号になった北条院エレガさん)

また、イチナナ、SHOWROOMと異なり、「リアルライバー」がいないプラットフォームにもなります。

イベントはV同士で行っていくことになりますが、過去には「池袋駅のサイネージを争うイベント」「SHIBUYA 109商品開発部とのコラボイベント」「ニコニコ超会議参戦を賭けたイベント」などリアル進出を賭けたイベントも多数開催されています。「アニメイトのレシート裏に掲載される権利を賭けたイベント」などユニークなものも……

カラオケ用に自前音源を用意していて気軽に使えるのもポイントです。また、「アーカイブを残せる」プラットフォームの一つでもあります。

ただし、個人勢への配信解禁は始まったばかりで、まずは問い合わせて配信ができる体勢をつくるまでのハードルが高めになっています。

Colon:のメリット

  • Vライバーのみでプラットフォーム内のライバルが少ない
  • ユニークなイベントが多くチャンスを広げるのに役立つ
  • 自前のカラオケ音源があるため申請などに気を使わずに住む
  • アプリ内ポイント(コロン)のまとめ買いでボーナスポイントが貰えるなどギフトのハードルが低め

Colon:のデメリット

  • 個人勢の配信解禁が始まったばかりでわかりやすい参加ルートがなく、問い合わせから入る必要がある
  • ライバルの数は少ないもののイベントは企業勢と争わなければならない
  • 発展途上のプラットフォームであり利用者数が伸びるかはこれからの課題

(配信を希望する場合はColon:公式アカウントか、運営のアライタクローさんのアカウントに連絡を)

YouTubeとの違いと使い分け方は?

初心者向けにYouTubeの特徴と、他プラットフォームの比較もまとめてみます。

YouTubeのメリット

  • スーパーチャットなどの還元率が高い(還元率70%・ただしiOS経由だと決済手数料が加わるため更に減る)
  • 配信をしなくても動画やアーカイブの再生で広告収入が入ることがある(他は配信しないと収益が出ない)
  • 動画が投稿できる(他のプラットフォームは配信専用のため動画投稿ができない)
  • うまく検索ワードを掴むと一気に動画の再生数が伸びる可能性がある
  • 配信のアーカイブを残すことができる(他プラットフォームは別途録画などが必要)

YouTubeのデメリット

  • 配信開始までのハードルが高め(アプリはワンタップで配信可能なものがある)
  • 収益化のハードルが高い(登録者1000人超+再生時間4000時間超+審査 ※詳しくは公式参照)
  • 権利関係に厳しい(国際基準が適用されるため国内との差が出やすい)
  • 突然規約が変更されるケースもある(突然収益化がストップするケースも)

YouTube以外のプラットフォームを利用するメリットとデメリット

メリット1.収益化のハードルが低い(配信→即収益になることも)

メリット2.人の行き来が多いプラットフォームが多く目立ちやすい

メリット3.YouTubeにないイベントがある(一位に慣れなくてもランキングで目立つケースも)

メリット4.運営側とコミュニケーションがとりやすい(音楽の権利系も処理してくれることが多い

メリット5.課金のハードルが低いプラットフォームが多い(キャンペーンやボーナスがあることも)

デメリット1.一般的に還元率は低めに設定されている(イベントなどの経費や宣伝広告費がかかるのがポイント)

デメリット2.配信を続けないと収入にならない(不労所得は得られない)

デメリット3.プラットフォームの承認を取らなければ配信自体できないケースもある

デメリット4.録画などをしなければ配信のアーカイブ自体が残らない

 

結局どっちがいいの?

動画配信主体の場合はYouTube以外の選択肢が「ニコニコ動画」などに限られます。

また、マンガ家やイラストレーター、有名なママがいる、転生して生まれる前からファンがいるなどの条件がない限りYouTube上で視聴者をゼロから獲得していくのは困難です。そのため、Twitterなど情報の拡散が早いSNSなどを組み合わせ、視聴者を獲得していくことが大切になります。

プラットフォームごとに視聴者層が違い、行き来の頻度も違うのもポイントです。一般的にYouTube以外のプラットフォームの方が視聴者の行き来が激しく新規層に見てもらえる可能性が高くなります

収益の還元率はYouTubeがトップクラスですが、ファンの掴まえやすさなどから他のプラットフォームを利用した方が収益を得られる人も存在します。YouTube自体の収益化ハードルが高く、審査結果がなかなか届かないケースがあるなど不明瞭な部分があるのもポイントです。

資金面の問題がある場合はより収益化が早いプラットフォームを利用した方が安定感が得やすくなります。

数字上の効率とは別に相性もあるためどのプラットフォームがあっているかチェックしていく姿勢も大切なのです。

メインはYouTube、他の媒体はイベント参加用などと使い分ける人もいます。逆に他のプラットフォームをメインにして、配信を録画したものをYouTubeに投稿していくスタイルの人もいます。

プラットフォームと契約形態によって投稿の可否などが変ることもあるため、組み合わせる人が増えているのがポイントです。

収益は別にしてもファンから感じられる熱量やコメント頻度などの違いもあるため、自分が好きなプラットフォームを探していくのも方法です。

 

次回予告

次回はプラットフォームでもゲーム(eスポーツ)に特化したプラットフォームを解説予定です。

それではまた~

 

しらたま。のマニアックに語りたい!【第7回】セクハラから身を守るためには?自衛のために必要なこと 女性向け基本情報

先日、しらたま。のマニアックに語りたい!【第6回】セクハラの範囲ってどこから?男性向けの基本情報というタイトルで記事を書きましたが、今回は女性向け情報になります。

正確には女性だけでなく、下ネタが苦手な男性なども含まれるのですが、あくまで大雑把な括りと思っていただければ幸いです。そのあたりも詳しく書くとそれだけで記事になってしまうので、今回はあくまでセクハラ問題に絞って参りますよ。

 

男性が下ネタ好きな理由ってなんだろう?

男性に限らず下ネタが好きな人はいるわけですが、なぜ「下ネタが好きなのか?」と考えたことはありますか?

まぁ、単純にエッチな話題が好きだからというケースもありますし、性欲が強いからの場合もありますが、それは別として拗らせてる人も結構いるのですよね。

実は一番わかりやすいところまでいくと、「赤ちゃんが何故泣くのか」レベルで変わってないことがあったりします。何故赤ちゃんが泣くかといえば、それ以外に親にかまってもらう手段を知らないからです。おなかがすいても、不安でも、泣いて周囲に解決して貰わないとどうしようもない。

それから少し大人になってくると、「汚い言葉や下ネタで大人の注意を引く」という行動を覚えます。これは、大人が嫌がる行動を取ったり、性的な言葉を使うと注意してくれるのを学習するから。

勘がいい人はわかると思いますが、「なぜ男子は好きな女子に嫌がらせをするのか?」という話もこれでわかるかなぁと。それ以外に注意を引く手段を知らないからだったりします。

大人になる過程で下ネタなども「場や相手の距離感を読みながら使う」ように慣れればセクハラにはなりません。ところが、男性同士の付き合いしかなくて「女性との距離のとり方を学び損ねる」場合があったり、「自分が気持ちよければ他人のことはどうでもいい」という人間が生まれることがあるのが社会なので……

結局「子どもじゃないか」って話になったりします。

 

子どもだからといって許せるのか?

割とこういう話がでてくると、「男はいつまでたっても子どもだから……」という意見が女性側から出ることもあります。じゃあ、許せるのかというと……そういう話ではないという結論に至ります。

というのも、小学生でもなければ10年単位、社会人であれば20年単位で学ぶ機会があったはずなので……

「だと、子どものまま一生成長しないんじゃない?」

なんて話になるから。

セクハラしない男性がいるのに、セクハラする男性がいるってそういうことですよね。本人の認識の甘さに付き合う必要はないので、ばっさり切っちゃって大丈夫です。

10年、20年学ばなかったものを他人が言い聞かせてわかってもらえる確率はそれほど高くないですし、ネット上だとアカウント変えたりも簡単にできるので向き合うこと自体が難しい。

ネットのセクハラは即ミュート&ブロックでも特に問題はなくて、若年層が入ってくる可能性があるならプロフィールや放送の概要などに注意書きなどいれておくかという話ですね。(Vの者だと規約にR指定のイラスト自体がNGなど書いてしまう人もいます)

 

注意したら視聴者やファンが減ると不安な人の為に

Vの者はセクハラに対して嫌と言ってしまうと視聴者やファンが減るのでは……と思う人もいるわけですが、逆に考えましょう。放置すると「そういう層が増える可能性」があります。あと、そういう視聴者が放置される状態であれば、「視聴者間で温度差ができて、下ネタが嫌いな視聴者が離れる」こともありえます。

自分がそちらの方面で売る気がないのであれば、早めに切っていかないと配信が荒れる可能性があるのです。Vの者であれば「配信を管理しているのは自分」であることを忘れないで下さい。なので、ブロックやミュートは自分が率先して行う必要があります。

それと、忘れてはいけないのは「○○しなければファンやめてやる!」「ノリが悪い!」は単純に価値観の押し付けであり脅迫なので、そういうメンタリティの人とは縁を切りましょう。その方が精神的に楽です。

 

訴えたりすることは可能だが割に合わないケースが多い

一応、繰り返し性的な言動を繰り返して送ってくるような人相手には訴訟が視野に入ったりします。TwitterにもYouTubeにもポリシーがあり、IP情報などの本人を特定するために必要な情報やログも残っています。弁護士に相談してコメントなどを残した個人を特定し、訴えることは不可能ではありません

が、そのためには費用と時間がかかります。また、YouTubeやTwitterは海外企業になるため、訴訟のための手続きが複雑になるケースなどもあります。どの弁護士でも引き受けてくれるわけではないのもポイントで、実は訴訟のハードル自体が高かったりします。

弁護士にも得意分野があるので、「引き受けてくれる人を探す」までに時間かかるとかはあるあるなのです。

コメントが一度きりではそれこそ裁判のためのコストの割に合わないため、「ブロックかミュートして下さい」となるのが一般的になります。

また、裁判をする場合は「相手がどんなことをしたか」再確認したり、提出したり、相手が反論のために弁護士を雇った場合は「裁判で実際にどんなことをされたかを詳細に聞かれて心が折れるケース」もあったりで……

加害者側やその身内から、あるいはネット上で「ブロックしなかったってことは本当は楽しんでたんでしょう?」とか言われたら普通に傷つきますよね。

正直、被害者に優しくないのがセクハラに対する日本の現状なので、ブロック&ミュートを積極的に使った方が良かったりするのです。

 

自衛のためにできること

さて、では、Vの者が自衛のためにできる設定のコーナーです。

配信の概要に下ネタNGなどと注意書きを行う

一番わかりやすくソフトな方法です。書いても読まない人間もいるという話しもあるのですが、書いておくと

「読まないやつが悪い」で、一発ブロックする心理的なハードルが下がります。

比較的低年齢層の人間が来ることが多い場合は書いておくのも方法です。

 

特定ワードのブロック

YouTubeでは特定ユーザーをブロックすることができる他、特定のキーワードを含むコメント自体をブロックすることができます。

詳しくはこちらのリンクをどうぞ。

コメントとチャットのフィルタを設定する

https://support.google.com/youtube/answer/6109622?hl=ja

ブロックする単語やフレーズを追加するを開くと、ブロックしたいフレーズの追加方法がでてきます。

性的な言葉を事前にブロックワードとして登録しておけば、ブロックワードを含むコメント自体がブロックされます。ブロックワードを探って迂回してくるような人は悪質な人間なので容赦なく通報&アカウントブロックで問題ありません。

YouTubeには「個人に対する嫌がらせ」を通報する分類もあるのでさくさく通報しましょう。

 

モデレーターに自分のかわりに対処してもらう

また、信頼できる視聴者やVの者をモデレーターとして追加し、自分のかわりにコメントの削除や通報を任せることもできます。

詳しい設定方法はこちら

チャンネルにコメントのモデレーターを追加する

https://support.google.com/youtube/answer/7023301?hl=ja

ブロックに心理的なハードルがある場合はかわりにやってもらうのも方法です。荒らしが大量にきた場合は緊急的に視聴者に協力してもらって対処してもらう方法もあります。

 

反応はブロックと通報で返す

好きな人に嫌がらせをする男子の心理でも書きましたが、セクハラ系のコメントを拾ったり注意してしまうと相手が喜びます

他人の面倒を見る必要はないのでさくさく見捨てましょう。あなたは相手のママではありません

コメントに反応するほど逆効果になるのでやる場合は無言でブロック対応しましょう。

ブロックしても意味がないというのは「ブロックされる側」の都合が含まれるケースがあるので真に受けないのが吉です。複数アカウント簡単に作れるのがネットですが、YouTubeは放置するとコメントにも残り続けることに注意。

また、荒らそうとする人がいる場合は視聴者と協力して徹底的にスルー&ブロック&通報で対応するのが大切です。Twitterなど、別媒体で注意喚起の情報を流すことも大切なのであわせて利用していきましょう。

 

マシュマロのブロックも利用しよう

マシュマロのブロック機能を利用すると、同じ発信源(IP)からのマシュマロをブロックできます。

ミュートワードの設定もできるので、「設定」画面から設定するのもおすすめです。

 

リアルでもあまり変わらない?

色々書いてきましたが、リアルでもやることはあまり変わらないです。

「嫌なことは嫌であるという表明する。それを踏み込えたものはセクハラ、嫌がらせ」

で問題ないです。嫌だと表明しないとわからない人間もいますし、嫌悪感をあらわしてもやってくる人がいれば通報でも何でもやっていいのです。

ネットの場合は嫌だと表明する行動が「ブロックやミュート」になるだけです。その方が楽なので。

嫌だという意思表示があるのに近づこうとする行為は「他人の権利を踏みにじる行為」なのでアウトです。ただし、セクハラをする相手だからといって相手の悪評をばら撒いたり、報復的な行動をすればそれはそれで問題です。

セクハラはセクハラ、他の問題は他の問題なので、アウトなら企業の相談窓口、弁護士、信頼できる人に相談しましょう。まぁ、赤の他人が体触るとかだとセクハラ飛びこえて痴漢になる可能性もあるので警察に相談になることもありえますけどね。

最期に

今回はネットを中心にしたセクハラ防止の基本を男女別にわけて記事にしてみました。

セクハラはセンシティブな話ですが、そもそも「互いを尊重すれば発生しない」話でもあります。

セクハラは主に「これくらい大丈夫だろう」などと、「話しかける側・話題を出す側」が問題を起こすことが大半です。

それとは別に勘違いさせやすい行動やリスクがある行動もあるのですが……それはともかく、「やるやつが悪い」のは変わりません。

男性も女性も、信頼できる人相手以外に下ネタなどを振るリスク、無理にあわせようとするデメリットを考えるのがおすすめです。距離を置けるのがネットのメリットなので、距離感は大事ですよーということで。

評判が良い、あるいは続編などの希望があれば記事を追加しますのでよろしくお願いいたします。

しらたま。のマニアックに語りたい!【第6回】セクハラの範囲ってどこから?男性向けの基本情報

V界隈でもセクハラの話が出ていて、マシュマロ等で被害を受けたことからマシュマロ自体を閉じてしまうVも珍しくなくなっています。一方で、どこからがセクハラなのか良くわからない、無意識にセクハラになっていないかわからなくて怖いという声なども聞かれたりもします。

今回はVに限らずリアルでも重要になるセクハラの定義とその対策などについて書いていきたいと思います。

今回はセクハラを「する側」になりやすい男性向け記事になります。

どこからがセクハラなの?

記事化のきっかけになったのがこのマシュマロなわけですが、簡単に書きます。

「性的な話題で」「相手が嫌がったら」「不快な思いをしたら」

です。

以上。

……他の要素はないんですよね、これが。ただ、それだけで会話選ばなきゃいけないのかという人も多いと主ので更に詳しく解説していきますね。

 

個人個人で嫌な範囲が変わるのがポイント

セクハラあるあるなのが、「範囲が広すぎてわからない!」なわけですが、一番簡単な反論が相手が不快になるかわからない話題を出すのが悪いだったりします。

ポイントになるのが「そもそも相手がどんな人なのかわからない」ところからコミュニケーションをはじめなければならないこと。下ネタが好きな人もいれば、下ネタが嫌いな人もいます。多分、この部分は誰でもわかるはずです。

うけると思った会話が拒否されたら辛いと思うかもしれませんが、それよりも相手が不快と思ったことに対して謝罪の気持ちなどがないと

心理的に「自分>相手」の構図

ができてしまうのですよね。相手を大切にしたいと思うのであれば、まず不快にならない話題を選ぶという配慮が必要で、失敗したら謝って距離を見つめなおすことが必須になります。

今まで大丈夫だったから……ではなく、「異なる文化、背景で生きてきた人」と話す場合はその相手にあわせて学ばないといけないのですよね。それができないと、押し付けがましい人、空気が読めない人、そして性的な話しをするのであればセクハラをする人と認定されることになります。

 

セクハラに過敏に反応する人は多いのか?

そんなことで怒らなくても……と思う男性もいるとは思うのですが、女性目線で考えるとセクハラは非常に怖いものなのです。

例えば何気ない下ネタを女性にふったとしても、「そういう話題を出すということは、わたしは性的な目で見られている!?」と思う人がいるわけです。「そういうつもりで言っていない!」場合でも、女性からすれば判断ができません。だって、他人ですから

「冗談だった」加害者の常套句でもあります。一回くらいの発言であれば冗談で済まされる場合もありますが、言われただけで警戒する人も当然います。

性的な会話は「相手から自分がどう見えているか」考え、相手が冗談だと受け取ってくれる関係性を育ててからでないと危険なんですよ。下ネタは嫌い、そういう話は恋人としかしないという人もいるわけで、「お前は恋人じゃない」ってぶった切られても文句が言えない。

あと、「セクハラだと非難して逆ギレされて顔殴られたら、一生傷が残ってこれから先の人生が台無しになるかもしれない」って考える女性の気持ちってわかりますか?

ネットだから大丈夫? 「捨て垢使ってセクハラ繰り返すネットストーカーかも……」って考えたことは?

自分のことは自分が一番知っていますが、相手からすれば未知の生物なので腹の底で何を考えているかわからないわけで、「相手も怖い」からセクハラの範囲を広めに取らないと身を守れないんです。

実際に女性を狙った事件は後を絶たないわけですから。

また、問題起きたらダメージ食らうのは被害者側です。どれだけ精神的に苦痛を味わっても「悪気はなかった」って言われて問題にもならなかったらどう思いますか?

幸い、そういうケースは減りつつありますが、ゼロにはなっていません。セクハラを巡る裁判はありますし、セクハラ被害に悩んで自殺者が出るようなケースもあります。それでも、訴訟を起こす労力などで心が折れて、泣き寝入りする人がいることは理解しておきましょう。

無意識であろうとも男性が有利な立場に立っていることは多く、だからこそ相手を怖がらせていることも多いのです。女性に恐怖心を与えないようにするのは割と大切なんですよね。

なお、仕事なんかで彼女・彼氏がいるかを聞いたりすることがセクハラになることがあるのも「ワンチャンス狙われている?」と思われる可能性があるためです。業務と関係ないですしね。

あと、同性間でもセクハラは成立しますのでよろしくお願いします。

 

どこまで配慮するのが正解?

性的な話、下ネタは相手を選ぶ話題です。まず、苦手な人がいることを前提に、「初対面の人にふるのはリスクが高い」ことを理解しましょう。また、周りの人が下ネタをふっているから「自分もOK」とはなりません。

友人から話題を振られるのと、よく知らない他人から話題を振られるのでは受け手の印象が変わるからです。

V界隈においてはネットを通じてお話しをすることが基本になるわけですが、「アカウントは使い捨ても可能」であることを理解しましょう。名前かえたりアイコン変えたりすると「初対面の人」と認識される可能性が高まります。

で、視聴者とVの適切な距離感、V同士の距離感、相手が異性である場合の距離感、同性である場合の距離感は個人個人で異なります。

まぁ、仲良くなっていく仮定である程度やらかすことはありえるので、ある程度許してもらえる範囲もあります。ただし、一発で亀裂が入ることもありますし、調子に乗れば相手の負担が加速度的に増していきます。

推しにやったら推しを苦しめることになるので、性的な会話を好まない人相手には下ネタとかふらないように。

V同士でもかなり厳しいので意識ができない時点で危険なケースが多いです。脊椎反射で話しちゃうとどうしても自分優先になっちゃいますからね。

 

セクハラにならない会話はどうすればできるの?

相手の特性がわからないうちは下ネタは避けましょう。そして、相手のことを知りましょう。相手の趣味や好みなどをチェックすれば話題は増えます。相手がVtuberであれば過去の配信やTwitterの情報をチェックすればどんな人なのかはおのずとわかるはずです。

話題が増えれば下ネタ以外でもコミュニケーションができますし、相手を楽しませることができます。

どうしても下ネタが言いたくなる人は、「下ネタを中心にした話題しかつくれない人」というケースが多くなります。自分が下ネタが好きでも問題はありません。が、下ネタ中心だと下ネタが嫌いな人と会話が通じなくなるわけです。

推しが下ネタ嫌いなら推しと会話が通じなくなりますし、V同士のコラボなどの関係があれば打ち合わせの空気が重くなったり、企画自体が破綻したり、ブロックされたりする恐れもあります。

また、「男と女がいれば必ず恋愛感情が生じるもの」と考える人も間接的なセクハラを行いやすくなります。なぜなら、「男女の友情はありえる・実在する」という人からすれば、下手な恋愛の話はセクハラにしかならないから。

神経をすり減らしたくないのであれば話が合う人とだけ話していればいいので、自分自身が会話の相手を選べる、相手も会話の相手を選ぶ権利があるということも忘れないようにしましょう。

自分の価値観を外に出して主張しなければ衝突も起こりません。

 

それでもセクハラだという不安がぬぐえない場合は?

まず、相手のことを信用しましょう。相手が嫌がっていないのであればそれを信じるべきです。

それでも不安があるなら不安になる言動や話題選びを止める事が基本になります。

恋愛に限らず、相手が好きという気持ちがあると喜んでほしいという気持ちや、「言ってみたい」という衝動が生まれることがありえます。ただ、それは

自分の欲>相手の感情

になっていることがあるという話ですね。嫌がってたり、スルーされたりするのであれば止めましょう。それは続けない方がいいお話です。逆に、相手が食いついてくれる話があればそちらを伸ばしましょう。

自分自身に自信がなく、何でも疑ってしまう人もいるわけですが……相手の言葉まで疑うのは失礼になるので、そのあたりはわきまえましょう。

 

セクハラは罪になるのか?

セクハラは一言だけであればそれこそ「冗談である」可能性があるので、警察も弁護士もなかなか動けません。

ただし、ネット上では一発ブロックがありえます。なぜなら、冗談かどうかは相手からわからないから。

また、TwitterやYouTubeにも利用規約があるため、セクハラに限らず嫌がらせ行為は通報対象になります。

ストーカー規制法改正により、SNSなどで拒まれているのにセクハラ発言を繰り返した場合は警察の取り締まり対象になりえます。ブロックされた方が逮捕されないだけマシかもしれません。

ネット上の言動であっても精神的な苦痛を味わったことに対する損害賠償の定義など色々考えられるので、「嫌がられたら止める」「付きまとわない」のが基本になります。

冤罪が気になるって人もいますけど…… 訴えるのにも金や労力かかったりするのでセクハラ冤罪で裁判は難しいです。痴漢冤罪なんかとは全く別物なので、裁判起きたら冤罪というよりも「決定的な何か」をやらかしてないか疑った方が早いです。

怖いなら、まず会話する女性との信頼関係育ててください。で、危なそうだったら距離おきましょう。その方がお互いのためです。

 

セクハラにOKラインはない

セクハラは嫌になった時点でセクハラです。セクハラにOKラインはなく、個人と人と人の関係性によってセクハラか下ネタなども含めたコミュニケーションが可能かどうかのラインが変わります。

安易な基準を求めるのではなく、目の前の人がどんな人かを考え、危険性の高い話題を持ち込まない事が大切です。

エッチが会話が好きであれば、同じくエッチな会話が好きな人を探して話題をふった方が確実です。

わからないからといって「あなたはエッチですか?」なんてだれかれかまわず聞いて回ったらそれはセクハラ扱いされるよって話ですね。

 

次回予告

次回は同じくセクハラ問題について、女性が知っておいた方がいい身の守り方や、何故セクハラする男性が多いのかという男性心理などを紹介します。

近日中に作成いたしますので少々お待ちを。

しらたま。のマニアックに語りたい!【第5回】個人で年商○千万?!個人と企業のお金の話

織田信姫様がPixiVisionでVtuberのお金に関する情報を発信されましたね。

さて、これで過去に「Vtuberは儲からない」と書いた私涙目……というわけはなく、TOP層が情報発信したなら間を埋める情報が必要になるなぁと。というわけで、企業や個人の間を埋める「お金の話」でございます。

 

実は個人で数千万単位で稼ぐ人もいる

はーい。それでは真面目にお金の話です。信姫様が「年商数千万円」というお話をされているわけですが、実は企業勢ではなく個人でも年商数千万円ペースで稼いでいる人は出現し始めております。

まぁ、ただ、計算方法次第で……という話で、年商と年収は別に考える必要があったりします。

例えば、YouTube以外のプラットフォームの中には、毎月のポイント合計額をチェックできる媒体があります。それを見ると、月間数百万ポイントを獲得しているVがいらっしゃるのですよねプラットフォームによってポイントの原価率は異なるものの、仮に半分だと計算しても月100万円以上を売りあげている人がいたり。

仮に月100万円だとしても単純に12倍すれば年商は1,200万円ですねー。原価率上げて計算すると数千万円規模に達します。

が、プラットフォームのほとんどはポイントの一部、あるいは有料ギフトの一部がVtuber(Vライバー)の収益として反映される仕組みを採用しています。プラットフォームを運営する企業に儲けがなかったら運営自体が成り立ちませんので。

還元率の高さで言えばYouTubeは70%と圧倒的(Apple経由だと減るで、他のプラットフォームの場合は報酬が見た目のポイントの半分以下になることもあります。お金に関する法律はかなり厳しいので明確な数字を出している企業がほぼないのですが、類似産業であるライブチャットサービスの報酬が40%前後であることを踏まえれば大体の相場は見えてきます。

となると、月収50万円の人もほとんどいないですよね……というのが現実だったり。

YouTubeのスーパーチャットの金額を計算するツールを併用し、その他プラットフォームで稼いだ金額を合計すればまた違う結果が出て来るのですが……メンバーシップやグッズの売上額、動画の宣伝広告収入などの正確な数字が出せませんし、個人の収入を暴いても良いことないので略します。

そもそも、経費は別、税金も別なので、実際の手取りの金額考えると……トップ層以外は結構厳しい数字が並んだりもします。

そういう意味でも仮に専業Vになったとしても上位何%が喰えるか?な感じで、実際に独立している個人Vの少なさにも繋がっています。

企業案件でスポンサー収入貰ってる人? それこそ一握りですが……

 

中小企業Vは案件を取るのも難しい

では、企業Vの話に移ります。登録者数が多くなってくるとYouTubeなどの宣伝広告収入、スーパーチャットなどの収入よりも企業案件などによる収入の方が比率が高くなっていることは信姫様が冒頭に紹介したインタビュー記事で語っています。

宣伝広告収入だけでなく、いかに企業案件が取れるかが収益性を大きく左右するわけです。企業Vといえば登録数万人が当たり前! 企業案件もバンバン飛んでくる……と思ってる人はまだまだ甘い

実際は収益化にも苦労している中小企業Vは珍しくなく、私が知っている限りでもYouTubeの登録者数1000名以下の企業Vは数十人単位でいたりします。企業Vであることを前面に押し出していないVも珍しくないので、実際は更に増えるはずです。

実は企業Vでも成功しているのは一部の大手で、数の面で言えばYouTubeでの戦いに苦戦している企業勢も多いのです。(にじさんじ単体でかなりの数になるのは突っ込みどころですが、大手ブランドになっているので略)

さて、YouTubeの登録者数1000名以下、Twitterでフォロワー数も数千人未満……という企業Vに案件をふったとして宣伝効果は得られるか、と考えると答えは自然に出ます。

所属する企業(運営元)の信用などがあれば話は別ですが、中小企業のVは企業案件を取ることも難しいのです。

更に書いてしまうと、信姫様以上の登録者数やツイッターフォロワー数を確保できているVがどれだけいるかをチェックすると年商数千万円の重みが見えてくるはずです。

余裕でメシ食える領域、遠くないですかね?

すでにVtuber事業から撤退した事業者などもいることからわかるように、簡単に儲かる……というわけにはいかないのです。

 

第三者として見るか当事者として見るか

ここまでの内容を「当たり前じゃないか」と思う人は多いはずです。一方で、盲点だったと思う人もいるはずです。ひょっとしたら「当たり前」と思う人の方が多数派かもしれません。

それでもなぜ書いたかと言えば、「Vtuberになるハードルが下がっていて、中高生でも気軽にデビューできるようになった」からだったりします。お金の仕組みとか余り知らなくてもVtuberやVライバーになれるようになっているのですよね。

第三者であれば関係のない話なのですが、当事者が「儲かると思ってVtuber(Vライバー)を目指すと、ギャップに悩むこと」が考えられます。

業界を牽引する人材が夢を語る、実際の市場を語るのは非常に大切なことです。が、同時に現場を見ている人間としては「立ち回り間違うと苦労するから勉強した方がいいよ」となりますし、お金に対する意識の違いだけで才能ある子が躓いたらそれこそ業界の損失だと思ってしまいますので……

娯楽が身近になるほどお金に関してシビアな情報を手に入れるためには工夫が必要というのもあります。実際、こういった話は「実際に企業の収益に関わっている人」だと発信がし辛く、個人(フリーランス)の方が気兼ねしないというのもありますしね。

Vでお金を稼ごうとなった場合は知っておいて損がない豆知識程度に思っていただければと。逆に言えば、上位数%に食い込む努力や、新たな市場を開拓する気概があればまだまだチャンスはあります。

YouTube以外の媒体に進出して人気に火がつくケースは珍しくなく、報酬の分配率とは別にプラットフォームとの相性がいいから稼げている人、FANBOXなどの収益の多角化など、YouTubeの登録者数ではわからないところで稼いでいるVもいますので。

それが難しいから苦戦している人も多いのだという話もあるのですけどね。

 

まだまだお金に関する情報を発信している人がいる?

 

お金に関する情報を発信しているVの者は少数派ですが、大切な話だからこそ積極的に発信しているVもいます。

個人大手のふぇありすさんは【年収】Vtuberが確定申告を計算した結果に涙が止まらない・・・【これが現実】で年収に関する情報を発信している他、収益源となるはずの企業案件でBANされたエピソードなどを公開しています。

収入にシビアになるのであればどちらもチェックして損がない動画です。

また、動く城のフィオさんと天開司さんが公開している錬金術師と債務者の「V金!」みんな気になる、バーチャルとお金の話をしよう!第一回はV界隈のおかれている状況などにも触れられているため、より広くお金の話しをチェックしたい場合はおすすめです。

企業勢と個人勢の違いにわかりやすくふれているのが乙女おとさんの、【乙女おと】大切なお金のお話【新人Vtuber/ちゅこらら】です。個人のメリット、企業のメリット、収益の分配構造などに触れられているので、Vで尾お金を稼ぎたい! と思った場合の入門動画としておすすめです。

個人ではなくサークル等として活動し収益を分配するための情報も含まれているので、お金に対する理解力を深めたい人にも推奨できます。

 

しらたま。のマニアックに語りたい!【第4回】個人勢がいないことで独自の市場に!アーカイブ機能もあるColon:(コロン)

Colon:(コロン)

Colon:株式会社Candeeが運営する配信プラットフォームであり、アプリ名でもあります。オフィシャル番組に招待を受けたケースを除き、個人Vtuberがいないのも特徴になっています。

企業勢中心というプラットフォーム自体が珍しいだけでなく、アーカイブ機能があるなど独自色が強いのが特徴で、Colon:から人気に火がついたVの者が多いのも特徴になっています。

 

ミギナナメ/運営が手がけるプラットフォーム

株式会社Candeeの名前を聞いてピント来た人はかなりの業界通です。

しかし、ミギナナメ/の運営会社と言い方を返ればピンと来る人も多いはずです。

チャンネル登録者数8万6千人(2018/4/25現在)を突破した花魁Vtuber由宇霧(ゆうぎり)さんが所属することでも有名な、人の想像の「斜め上」のコンテンツを発信するVtuberグループで、upd8に参加していることでも知られています。

もともとライブ配信や動画を企画から制作・配信などをノンストップで提供していた企業であり、メディア・タレント事業の一つとして誕生したのがミギナナメ/になります。リアルで実績を積んだ企業がバーチャルの世界に乗り出しているのです。

Colon:の大きな特色となっているのが「個人勢がいない」ことです。Colon:の公式番組ではゲストや司会として大手個人Vtuberが呼ばれることがありますが、基本的に企業勢しか配信を行っていないのです。

また、アーカイブ機能が追加されたことにより「過去の配信をチェックできるようになった」こともポイントです。ライブ配信プラットフォームの多くはアーカイブ機能がなく、一期一会のパフォーマンスを楽しむことに特化しています。

ライバルになるプラットフォームやアプリとは別種の進化をとげており、PCで閲覧できることも特徴の一つです。公式番組のクイズなどでポイントが配布されるケースがあるため、非課金でも推しにギフトを投げられるチャンスがあるプラットフォームの一つでもあります。

※ミギナナメ/初期メンバーの一人、戸越ぷらむさんの配信。深夜にエッチなアニメを視聴者と同時視聴すると言うマニアックな配信を行っている。作画に関する解説などはまさに通好み。こちらはPC画面からのスクリーンショット。

 

Colon:から人気に火がついたVtuberも

Colon:は基本的に企業勢しかいないのが特徴で、パフォーマンス能力が高いVや、個性が強いVが集まっているのがポイントになります。その為、配信の平均レベルが高く視聴者が比較的少人数だからできるレスポンスの良さから人気化するVtuberも珍しくないのです。

流星群プロジェクトのクイーンハニーさんや白魔女のパンドラさん、御伽りざれくしょんの神城くれあさんなど、一回の配信で数万単位、イベント参加で数十万単位のポイントを稼ぐVの者も珍しくなかったり。

Colon:はギフトの種類が豊富でアニメーションが流れるため、リアクションを引き出すためについつい投げすぎてしまう人も。

また、勢力として頭角を現しているのが黒の声約者です。イケメン&イケボの歌うま勢である白金慎也さんは月間ポイントランキング1位を獲得や様々なイベントで結果を残していて特に伸びているVtuberの一人です。

また、ゲームのうまさとトーク力が光る春日井隼人さんや、ワイルドな外見と料理好きという家庭的なギャップが魅力の山田虎太郎(タイガ)さん、午後5時30分からの30分枠でもしっかりと人を集める有栖川シャロロさんなどそれぞれの独自のファン層を作っています。

女性ファンだけでなく同性ファンを掴むだけの実力がある人が配信しているので、一度チェックしてみるのもおすすめです。

※黒の声約者、白金慎也さんのアーカイブより。Colon:のイベントではランキング入り常連になっている実力者。同じく黒の声約者メンバーの四之宮 凛さんとオリジナルソング【誓約の花】を発表するなど波に乗っています。

 

アーカイブが残ると思って油断してはいけない

Colon:はアーカイブ機能がありますが、例外もあります。配信者が残さなかった場合は残りません。

Colon:の恐ろしいところは「アーカイブ機能があるのに使わない」スタイルのVがいたりすることです……

と言うよりも、YouTubeより規制が緩い(Colon:のカラオケ音源などもある)一方で、「盛り上がってヤベー事を言ってしまうV」がいたりもしまして……

「アーカイブ残せないよね(笑顔)」という事故が起きることがあるから。深夜の飲酒配信組(ゲリラ枠)なんかもいたりするので油断ができない。

YouTubeで刺激が足りないと言う人にも割とお勧めだったりします。

※流星群プロジェクト、白魔女のパンドラさんはアーカイブを残さないスタイルが定着している。ギフトを投げたときのリアクションの良さも特徴で、面白がってギフトを投げる人が多い。(画像提供:??さん 元ツイートはこちら

 

ライバルはIRIAM? REALITY?

Colon:と似た特徴があるのがIRIAMです。配信者との距離感が近く、ガチ恋距離で話せるのが特徴。

大きな違いになるのが、Colon:はアーカイブ機能があること、ゲーム配信が可能なこと。IRIAMはトークなどに特化したアプリのためよりクローズドで特殊な市場を作り出しています。

YouTubeより誰が配信を見ているのか可視化されやすく、密なコミュニケーションがとりやすい分中毒性が高いのは共通性があります。

個人的にはColon:と対象的な市場を作り出していると思っているのがREALITYです。REALTYは誰でも3Dアバターを作って手軽に配信ができる一方で、「既存のVtuberが体を持ち込みにくい」という特徴があります。公式Vtuber以外の配信者は「全てREALITYで誕生したVtuber」なのです。

公式番組が先端テクノロジーを駆使した「最先端」を走る一方で、一般配信はエンタメ性が高い配信ばかりではなく「仕事の愚痴を言いにきたり」「寂しいからちょっと配信してみた」という配信者のリアルがそのまま反映されているケースが珍しくないのです。

Colon:は基本的に企業勢=プロのみの配信になるため、一般視聴者=そのまま配信者になれるREALTYとは全く異なる文化をつくっています。

ちなみに、REALTYは3Dアバターをアプリで動かし、自由に配信できると言う手軽さから「顔バレリスクがなく安心して寝落ち配信ができる」貴重なプラットフォームにもなっています。

配信のクオリティの確保の為に寝落ち配信を禁止していたり、様々な制限がつくプラットフォームは珍しくないので……

明け方の配信に行くと多くの配信者の寝息のリズムを聞くことができるので、興味がある方はどうぞ。アプリで完結するためブラウザで見れないことが心理的な安全弁として働いているのも面白いポイントです。

それぞれ個性が強いので、一度試しに使ってみてシステムや配信者に魅力を感じるかどうかで使い分けるのも方法です。

 

※2019年5月11日追記

個人勢の配信の解禁が始まりました。ただし、事前審査がある点にご注意を。

しらたま。のマニアックに語りたい!【第3回】3D化権に国際イベント!Vのチャンスが多い17Live(イチナナライブ)

17Live(イチナナライブ)

17Live(イチナナライブ。以下イチナナ)は台湾発のライブ配信プラットフォームです。

日本から、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、アメリカの配信を見ることも可能で、いわゆる「リアルライバー」が活躍しています。

アプリは世界最速で1,000万DLを突破、ユーザー数も4,000万人を超える世界有数の大手ですが、Vライバーを積極的に支援する姿勢を見せているのが特徴になっています。

 

イチナナのVライバーの動き

Vライバーの参入が始まったのは2017年で、パイロット版としてときのそらさんがライブを行っています。本格参入は2018年8月からで、大手企業勢から中小企業勢、個人勢も含めた100人規模で開始されたことから大きな話題を呼びました。

特徴的なのは、徐々に中小企業勢、個人勢を重視する姿勢にシフトしていったことです。大手企業勢はYouTube上にすでに基盤があり、イチナナでの継続的な活動が難しい面がありました。そのため、中小企業勢や個人を重視することで、イチナナからVライバーのスターを生み出す、育てるという姿勢を明確にしていったのです。

イチナナはアプリがメインになりますが、アプリを開くとVライバーの特設ページがあることからもその力の入れ具合がわかります。(ブラウザ版は画面構成が別なため見ることができない)

また、Vライバー向けのイベントを開いて、TOPページや企業のニュースページへの掲載チャンスを増やす他、「アバターの3D化権をかけたイベント」の開催や、「国際イベントでVライバーの専用枠を設ける」などチャンスが多いのも特徴になっています。

アプリのキャラクターに声を当てる声優イベントで結果を出しているVライバーもいます。

Vライバーの文化を育てる・発信するという姿勢を明確にしながら、更に市場の拡大を目指していて、Vライバーとして海外進出を目指すのであれば注目したいプラットフォームになっています。

YouTubeで目立った数字を出せなかったVtuberが月間ポイント数で100万を突破する、個人勢がVライバーでもトップクラスの活躍をしているなど、イチナナならではの活躍もあります。

リアルライバーとコラボして注目を浴びたVライバーがいる他、リアルライバーが難しいバイノーラルマイクを使った配信を行うなど、独自色を武器に配信を行っている人もいます。


むらゆきさんはイチナナのVライバーでトップクラスの人気を誇っている。様々なイベントで結果を出しているだけでなく台湾で開催された国際ベントにも参加。

 

システム上の特徴

イチナナはシステム上、稼いだポイントが全て数字として表示されます。イベントだけでなく月に何ポイント稼いだかがチェックできるだけでなく、どの視聴者がポイントをどれだけ投げたかもわかる仕組みになっているのです。

比較されるのが嫌だという人には馴染まない一方で、「誰がどれだけ稼いでいるか」がわかるため、上位の人間のところに配信のテクニックを学びにいったり、交流を深めることでファン層も一緒に掴める可能性があります。

YouTubeの場合は登録者数と配信スキルがイコールではなく、動画などのスキルに特化している人もいます。ライブ配信に特化したプラットフォームだからこそチェックしやすい部分もあるのです。

また、市場の規模を把握するという意味でもプラスで、お金が流れていることがわかるからこそチャンスを狙う人たちが集まりやすく、イベントの規模なども大きくなりやすくなっています。

ルーム内に誰がいるかがわかりやすいなど、YouTubeでは「見えない」部分がチェックできるのもポイントです。また、配信中に使用した楽曲を申請すればイチナナ側で許可を取ってくれるため、YouTubeでは配信できない歌配信もしやすくなっています。

ルーム間の行き来を促すためのシステムもあり、いざとなれば「お金の力で人を呼べる」のもポイント。先着優先でポイントを奪い合うラッキー袋を配信で投げることが可能で、無課金でもポイントを稼ぐチャンスがあるのです。ちなみに、最も高額なアイテムがラッキー袋(神)で88万8,888ポイントになります。

熱烈なファンの応援で一気にスターダムを目指せる可能性があるのもイチナナでもなのです。(だだし、面白いパフォーマンスができなければファンができないのはどの媒体でも一緒です)


ろくろみさんはマンガ家デビューしている異色のVライバー。人材の層が厚いのもイチナナの魅力になりつつある。

 

イチナナを利用する場合の注意点

イチナナのVライバーは全員認証ライバーであり、スカウトされるか応募をした上で面接に合格しないと配信自体ができない仕組みになっています。

また、画面構成の関係上ゲーム配信ができません。ユーザーとの対話が優先されるため、ゲーム配信をメインにすることができないのです。

肌の露出に対して厳しいため胸の谷間などもNGです。露出が激しくなるとアプリの審査でアプリ自体がNGになる可能性があるためかなり敏感な部分があります。

アプリとブラウザでは使える機能が異なるため、機能をフルで使いたい場合はアプリの方が使いやすくなっています。


※曜日や時間帯を決めて、おはよう配信やおかえり配信をするVライバーも。ねむみoさんは19時のお帰り配信をしているVライバーの一人。

 

ライバルはSHOWROOM?

イチナナとの比較対象になりやすいのがSHOWROOMで、無料で投げられるギフトがあるなど共通点もあります。

大きな違いとしては、SHOWROOMがVtuberを生み出すためのプロジェクトやオーディションを積極的に開催していること、アマチュアでの配信が可能なことがあげられます。

スカウトなどをされなくてもアマチュアから認証ライバーを目指すことができるのがSHOWROOMになっているのです。

また、SHOWROOMはイベントに参加しなければポイントの可視化が難しく、誰がどのように稼いでいるか把握するのが困難な面があります。良し悪しではなく、好みが分かれるのです。

視聴者はアバターの設定が必須で、オリジナルアバター作成権を手に入れれば、オリジナルアバターを設定した視聴者が他の配信にお邪魔するだけで宣伝になるなどユニークな部分もあります。

国際イベントへの積極性の違いなどもあるため、イベントの内容などを見ながら使い分けるライバーも珍しく無くなっています。

しらたま。のマニアックに語りたい!【第2回】Vtuberの魂とキャリアはどう結び付けるべき?

「Vtuberに中の人などいない」

……かどうかで議論が起こることはそれほど珍しくない一方で、「中の人」を公開するスタイルのVtuberも存在します。声優名を公開する企業Vなども存在し、一概に「いない」とも言えなくなりつつあります。

ポイントになるのがVtuberの概念が拡張され続けていること。営利目的の企業Vなのか、個人VなのかでもVの認識の仕方が異なってくるため「文化の違い」による衝突がある一方で、どちらもVとして認識されるケースが増えているからです。

企業と雇用される側のVの労働問題なども起きているため、ちょっと深掘りしてみようと思います。

 

中の人を公開するかどうかはブランディングに影響する

さて、この記事を書くきっかけになったのがこのマシュマロです。

詳しい内容は実際の画像をクリックしてもらえばわかるのですが、「声優名を公開しない企業Vはその後の声優としてのキャリアに繋げられないためCVを公開すべきではないか?」という内容で、私個人への質問になっています。

私個人としては「ブランディングに影響するのでわけて考えるべき」という意見です。

なぜなら、「CVを公開することでアクセスできなくなる市場が存在し、キャリア以前に売れずに終わる可能性がある」と思っているからです。

察しの良い方はすぐに理解していただけると思いますが、声優を公開することにはデメリットもあります。

特に個人勢を主体とした「Vと魂は不可分」と考える層には「声を変えられるキャラクター」と認識される恐れがあるためです。企業側の都合でいくらでも声が変わる可能性があるVを愛せるか……という客層の心が試される部分でもあるため、広く認知されたい場合はマイナスになる恐れがあるのですよね。

また、「ブランドネームがあるほどの声優は雇うのにお金がかかる」のがポイントです。無名の新人声優を雇っても声優名を公開するメリットが薄いのです。

マーケティング、ブランディングの面から考えて、声優を公開するメリットってそれほどないのですよ。もしやるのであればオーディションで選ぶなど大掛かりなイベントをするなど、デビューまでの道のりに大金をつぎ込む意識でやらないとブランディングができません。

そんなわけで、「そもそもやりたがる企業がいない」という結論に至ります。

それを成立させたいならまず「無名でも声優を公開するメリット」から考え、それを受け入れる土壌(文化)を作る必要があるというのが個人の見解です。

 

公開しなくてもキャリアには使える

こういう話をすると「声優軽視だ!」と思われるかもしれませんが、別に非公開でもキャリアとして使うことはできるんですよね。本人が「○○の中の人でした」って言えばいいだけなので。

なんなら、営業用に企業名&Vtuber名が記載された名刺を作って「守秘義務守れる人にだけ配る」とかもできますし。重要な取引相手の場合はどんな人が声優を努めているか「顔や本名が見えるかどうか」が信頼の目安になることもあるため、「視聴者に公開できる情報と企業間で公開できる情報は異なる」という意識は結構大切です。

退社したら守秘義務がなくなる会社に勤めればいいので「やばい会社とはそもそも契約しない」とか、自衛するのも方法なのですよね。

 

言ってはいけないのは何のため?

こういう話をすると「守秘義務は守るべき」とかいう話が飛んでくることが予測されるわけですが、「そもそも何のために守秘義務があるの?」という話も考えておくべきです。

私はフリーランスで働いているのですが、契約書の守秘義務を見る機会は多めです。

多くの契約書には守秘義務が盛り込まれているわけですが……中には「???」って内容が盛り込まれている場合もあります。

声優として仕事をしている間に守秘義務があるのは問題がありません。これはキャラクターのブランドイメージを守る上で大切になることがあるためです。

一方で、やめてからも守秘義務が残るものは「あれ?」となるわけです。たとえば、業務上情報を公開すれば企業に損失を与える情報などは話さない方が無難です。

ところで、声優をやっていたという情報を公開して企業にダメージがあるの?という話になったり。

あんまり契約書がごちゃごちゃすると大変だからまとめて「守秘義務」としてくくってるだけで、公開しても問題ない情報が含まれることは珍しくないのですよね。

「契約に違反した!」と言われても、「じゃあ、裁判とか起こすのにどれだけ損害でたか計算できますか? そもそも、裁判成立するよう内容ですか? そもそもキャリアの話まで守秘義務に組み込むのは権利の侵害では?」ってなります。

契約は守らなければいけないと言う日本人は多いわけですが、そもそも合理性もなく「なんとなく」で色々盛り込んじゃう人がいるのが労働の現場だったりします。法律の専門家が契約書作ってるとは限らないので。真面目に専門家に監修してもらって契約書作ると結構な人件費がかかるのがポイント。

なので、しれっと無視しても文句が飛んでこないこともままあります。まぁ、フリーランスになると法律や契約周りのことは自己責任なので、おかしいなーと思ったら労働関係の専門家とか頼って「実効力や拘束力のある契約なのか」チェックしてもらうのも大切ですよーと。

一番いいのは契約前に確認して問題がないところと契約するか、改善などを求めるかなんですが……

交渉力高い人材が珍しいという話もあるので、その当たりは頑張ってとしか言いようがないです。あんまり問題あるなら弁護士への相談も視野ですね。

 

個人の場合も契約時には注意

企業Vの話しを中心にしてきましたが、個人Vの場合でも仕事の契約をするときは注意が必要です。個人Vにも限らず、労働契約の根っこは一緒ですけど。

Vの場合は契約内容ちゃんとチェックしておかないとうっかり情報漏らされる……とかありえてしまうので。信用できるだけを選んで危険そうなところはさけるとか、しっかりと契約の内容作りこんで同意を求めるとか交渉力が大切になったり。支払いの担保をとれるかも重要ですね。

ちなみに、私は未払いのリスクを避けるためにクラウドソーシングサイト経由で契約をしています。

大手クラウドソーシングサイトの場合は

契約条件を提示→同意→仮払い(クライアントの支払い)→仮払い確認後作業→納品→検収→検収合格で支払い

という流れになっています。

手数料が20%~5%(金額によって変動)しますが、明らかにクライアント責のトラブルなら運営経由での途中解約も視野に入るだけでなく、納品後検収を待たずに一定期間経過で強制決済が行われるなど安全性の担保がしやすいのがポイントです。

支払いを何回かに区切るマイルストーン払いなども存在するので、うまく利用するのがおすすめです。

取引実績として残すことも、非公開の内容にすることもできるので「初めての取引で支払いが不安」な場合とかは使ってしまうのも方法です。慣れてから自分のWebサイト作って直接取引にする人も珍しくないです。

キャリアは自分で守る、作る意識も重要なので、企業や雇用主の言いなりになるのではなくタフに活動してくださいねーと言うことで。契約を支える裏まで考えることは生き残るために大切な技術になりますので、よろしくお願いします~。

 

しらたま。のマニアックに語りたい!【第1回】配信プラットフォームまとめ

はじめましての方ははじめまして。
フリーライターのしらたま。と申します。普段はTwitterやVtuber個人勢向けのindiVTubersというコミュニティサイトで様々な情報を発信しております。

日ごろから趣味でVtuber情報を収集して発信しているわけですが、縁あってVtuber postさんで記事を書かせていただくことになりました。

Vtuber postさんでは【しらたま。のマニアックに語りたい】という、企業勢も含む業界動向等についてかたるコーナーを展開することにいたしました。

第1回目はYouTube以外の配信プラットフォームについてです。今回は簡単にYouTube以外のプラットフォームの情報をまとめていきたいと思います。

 

企業勢がYouTube以外に進出する背景は?

いわゆる企業勢、しかも大手はYouTubeを中心に活動しています。他のプラットフォームで活動することもありますが、活動自体がニュースになることも珍しくなく、トップランナーとして走り続けている方も多くなっています。

一方で、爆発的なヒットに恵まれない中小の企業VtuberはYouTube以外のプラットフォームに進出することは珍しくなくなっています。

理由の一つがYouTubeでヒットを出す難しさです。Vtuber界隈は競争が激しく、急激に人口が膨らんだ業界の一つです。競争が激しくて才能がある人材をスカウトしてもしっかりと数字で結果を出すことが難しいのです。

また、YouTubeが海外企業のプラットフォームであり、審査基準の厳しさや基準の変更などで収益が突然失われるリスクなどがあるのもポイントです。収益化のハードルの高さから、少しでも収益を確保するために報酬が得られるプラットフォームに進出せざるを得ないケースもあります。

一方でYouTube以外の媒体で一気に人気になったVライバーもいるのもポイントです。プラットフォームによって客層が大きく異なるため、相性が良ければYouTube以外の媒体から人気に火がつくこともあるのです。

「YouTubeに人を呼び込むために外部で活動する」

「YouTube以外がメインでYouTubeをサブチャンネル的な位置づけで運用する」

など、活動が多様化していて、これは個人Vtuberでも余り変わらない状態になっています。

自分と相性が良いプラットフォームを探し、開拓することもヒットを生み出す基本になりつつあるのです。

収益性を高めるために独自のプラットフォームを開拓する企業もあります。

 

注目プラットフォーム

17 Live(イチナナライブ)

配信形態:アプリ ブラウザ

台湾発のライブ配信プラットフォーム。

リアルの人間の配信が中心だったが、Vライバーの特設ページを作り、個人勢を中心にフットワークが軽い中小企業Vを次々デビューさせるなど力を入れている。

4月からは3teneと協力し、2Dキャラクターの3D化権をかけたイベントを開催。

国際イベントにVライバーが出場するなどプラットフォーム内でのVライバーの勢いが増している。

公式サイト

https://17.live/


IRIAM(イリアム)

配信形態:アプリ

キャラとガチ恋距離で会話できるバーチャルライブアプリ。

Vtuberミライアカリを運営する株式会社ZIZAI(2019年4月1日に株式会社DUOより名称変更)が開発。

配信のラグの少なさが魅力の一つで、独自の経済圏を構築している。専属のVライバーがいる他、個人勢のスカウトやライブ配信者の応募も行っている。

公式サイト

https://iriam.com/


Colon:(コロン)

配信形態:アプリ ブラウザ

ライブ配信プラットフォームだがアーカイブ機能があるのが特徴。

基本的に個人からの配信申し込みは受けつけておらず、イベントで大手個人Vが司会を勤めるケースがある程度。

企業勢中心の珍しいプラットフォームになっている。

公式サイト

https://colon-live.com/


SHOWROOM(ショールーム)

配信形態:アプリ ブラウザ

アイドルやタレントがライブ配信をするためのプラットフォームとして誕生。

バーチャルタレントの採用にも積極的で、Vtuber輝夜月がライブ配信を行った他、最強バーチャルタレントオーディション~極~の開催、バーチャルジャニーズの誘致など話題が絶えない。

公式枠でのスカウトがあるほか、アマチュアが配信できるのも特徴。

公式サイト

https://www.showroom-live.com/


REALITY(リアリティ)

配信形態:アプリ

スマホで簡単に3Dアバターを作成し、自分で配信もできる事が特徴。

個人が参加しやすいだけでなく、企業Vの番組も積極的に配信している。

無料ギフトが充実している他、ギフトの一部はリアルタイムで出演者に装着されるなどインタラクティブ性が特徴。

公式サイト

https://le.wrightflyer.net/reality/

 

ゲーム配信向けのプラットフォーム

Mirrativ(ミラティブ)

配信形態:アプリ ブラウザ

ブラウザからの閲覧も可能なものの、基本はアプリを利用。

スマホ画面をそのまま配信できるだけでなくPC経由で配信もできる。

エモモというアバター作成機能もあるため、ゲームだけでなく雑談に利用する人も多い。

公式ページ

https://www.mirrativ.com/


OPENREC.tv(オープンレック)

配信形態:アプリ ブラウザ

運営はサイバーエージェントの子会社CyberZ。

さまざまなeスポーツ大会を放送していて、ゲーム系イベントの多さが魅力になっている。

YouTubeと比較して収益化のハードルが低めといわれていて、企業勢、個人勢を問わずにさまざまなVライバーが配信を行っている。

アーカイブ機能もあり、無料会員でも回数制限つきで閲覧できるほか、プレミアム会員になることでより自由に閲覧ができるようになる。

公式ページ

https://www.openrec.tv/


soocii(ソーシー)

配信形態:アプリ ブラウザ

スマホのみで配信が行えるのが特徴。

スマホアプリでの実況に使いやすく、他の配信プラットフォームと組合せて利用する人が多い。

公式ページ

https://about.soocii.me/jp/


Twitch(ツイッチ)

Amazonが提供する配信プラットフォームで、海外の利用者が多いのが特徴。

Amazonプライム会員になることで特典が受けられる他、スポンサーとして活動を継続支援する仕組みが作りやすくなっている。

アーカイブを残すこともできる。

公式ページ

https://www.twitch.tv/

 

雑談&バラエティ向け

ツイキャス

配信形態:ブラウザ アプリ

スマホ一つで簡単にライブ配信が行えるのが特徴。

手軽さから画像なしの雑談配信や気楽なコラボレーションに使われることが多く、Vtuber準備中の人も利用しやすい。また、YouTubeの規制の強さを避けるため、一部の人のみに話したいことをツイキャスで話すなど使い分ける人も。

クラウドファンディング機能が追加され、活動資金や機材の支援などを受けやすくなったのもポイント。

公式ページ

https://twitcasting.tv/


ニコニコ

配信形態:ブラウザ アプリ

動画投稿だけでなく、静止画の投稿や生放送も可能で、さまざまな文化が生まれたことでも有名。

独特のゆるさや文化があるためYouTubeでは発表が難しい動画や配信をニコニコ動画で発表する人も多い。

見逃しのためのタイムシフト配信などもあるものの、配信終了の7日後の23時59分までと期限があるため、記録を残したい場合は別途録画するなど工夫が必要になる。

公式ページ

https://www.nicovideo.jp/?header

 

実はまだまだある

実はこれだけ挙げてもまだまだ一部で、LINE LIVEふわっちFRESH LIVEなど配信プラットフォーム自体はまだまだあります。

ただし、Vtuber、Vライバーが定着しているかどうかは別で利用者が少ない媒体もあったりします。

次回以降はさまざまなプラットフォームを深掘りしていく予定ですので、お楽しみに。

それではまた~

NEW FACE


茶々熊五郎


彩色ニコ


吉見レーチェ



安楽うしろ


烏丸めると


火蛋やまぶき


百瀬こいろ

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