五十嵐イツツさんは2月2日、Vtuberデビューを目的とするクラウドファンディングを開始した。同人ゲームサークル「ねおんそふと」が作成・配布するフリーゲーム「マキシマムデイズ」のキャラクターを元にしている(詳細は後述)。
目標金額は75万円でオールオアナッシング方式・ストレッチゴールあり。期間は3月4日(月)まで。
自己紹介動画。
ママ(キャラクターデザイン上の意味ではない)こと五十嵐五月のメッセージ。
以下、プロジェクトページより抜粋
目次
クラウドファンディング募集概要
プロジェクト名
【バーチャルYouTuber】Vtuberデビュープロジェクト【五十嵐イツツ】
募集期間
2019年2月2日(土)~3月4日(月)23:59 ※ストレッチゴール有
目標金額および調達方法
750,000円/オールオアナッシング方式
支援金の使途
- 五十嵐イツツのモデル製作費用
- 『動画日記』に使用する素材の製作費用(四四・陸六の立ち絵など)
- リターン品の製作費用
- 他、必要機材の購入やプロモーション費用など
<ストレッチゴール>
- 五十嵐イツツのキャラクターソングCDをリターンに追加(全コース対象)
- 生放送・動画冒頭で再生する5秒程度のオープニングアニメーションを追加
- 2019年内に「四四四」をVtuberデビュー
- 2019年内に「六法陸六」をVtuberデビュー
- 2019年内に「ニャンじろう」をVtuberデビュー
リターン
3,240円~54,000円、全5コース
目玉はキャラクターデザインのつちくれさんが描く、イツツちゃんの健全な薄い本(漫画・設定画集・スタッフトーク)。そして、10,800円以上のコースについてくるAMNESIAの主題歌CD。このCDは本プロジェクト限定で提供されるため、パッケージ版は一般販売されないとのこと。
五十嵐イツツ
天真爛漫でマイペースな女の子。好奇心旺盛なお年頃でよくグループの中心に置かれる。
心身ともにまだ幼く、現実で出来る事と出来ない事の区別がまだフワフワしている。
将来の夢は『スーパーサイヤ人』になること。
クラスメイト
四 四四(あずま しよ)
イツツと大の仲良しなクラスメイト。しっかり者のお姉さんポジション。
仲間の前では大人らしい規律正しく振る舞おうとする、背伸びしたがりなお年頃。
家族の前では誰よりも甘えん坊な一面を見せる。将来の夢は『立派な警察官』になること。
六法 陸六(ろっぽう りくる)
イツツと大の仲良しなクラスメイト。本が大好きなクールビューティー。
大人顔負けの知識でイツツと四四を面白おかしくサポート(?)するハカセポジション。
感情表現が控えめ手でかなりの甘えベタ。将来の夢は『国立図書館の司書』になること。
いずれもキャラクターデザイン・原画は つちくれ(@nitutituti)さん
活動内容
本プロジェクトではデビュー後の活動内容についても触れており、「イツツちゃんの生放送」「イツツちゃんの動画日記」を交互に配信していく予定とのこと。
イツツちゃんの生放送
五十嵐イツツがその時々に「やりたいなぁ」と考えている、「小学生らしさ」と「懐かしさ」があふれるコーナー。
例えば……
・学校の遊具や、クラスで流行っている遊びの紹介
・自分の友達やクラスメイト、ネット上で募った友達を紹介
・朝の会の1分間スピーチの練習
・国語の授業にそなえて教科書の音読や歌の練習
・図工の授業にそなえてお絵描きの練習
などなど、「昔やったなぁ」と、和やかな気持ちで見届けられる内容になる予定。
イツツちゃんの動画日記
「イツツちゃんの生放送」と連動した動画コンテンツ。五十嵐イツツ視点のノベルゲーム形式で物語を展開、直近の生放送に関する前日譚・後日譚が語られる。
「この子は普段どういう性格で、どんな世界に住んでいて、どんな生活を送っているのか」
生放送では見られない、五十嵐イツツを取り巻く世界観や人間関係を、血が通った物語の形でリスナー伝えてくれる。
タイアップ企画
ロックバンド「AMNESIA」がオリジナル主題歌を提供。この主題歌CDがリターン品として手に入る(10,800円以上のコースのみ)。
「AMNESIA」
静岡県出身の4人組ロックバンド。2018年8月にシンガポールで行われた『Music Matters Live 2018』では、日本から唯一の出演アーティストとして出演。2017年発売の美少女ゲーム「夜巡る、ボクらの迷子教室」の楽曲を担当。
生みの親、ひなぢとりさんが「五十嵐イツツ」に向ける想い
同人ゲームサークル「ねおんそふと」代表のひなぢとりさんに、自身が生み出したキャラクターである五十嵐イツツさんへの想いを伺った。
ーー五十嵐イツツさんは、ねおんそふと様が配布されているゲームのキャラクターが元になっているとお伺いしています。さまざまなキャラクターがいるなかで、五十嵐イツツさんを選ばれた理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?
五十嵐イツツをVtuberに選んだ理由ですが、大きくふたつあります。
ひとつめは、世界中の人に「イツツちゃん可愛い」を共有していただきたい、という親バカ的な単純な理由です(笑)
ふたつめの理由としては、「優しい世界でまっすぐ夢を追ってほしいから」というものがあります。
五十嵐イツツが登場するゲーム「マキシマムデイズ」の世界観はかなり現実に寄せており、「過剰な労働社会で接点を失った子供と大人の対立」がテーマとなった作品です。
ゲームは現在シリーズ完結編の開発途中ですが、五十嵐イツツは小学生という幼い年齢でありながら、子どもと大人の衝突が引き起こす大事件に巻き込まれてしまうことになります。
そんな状況でも、震える膝を叩き起こして、黒幕である大人たちに立ち向かっていく…ゲーム版の五十嵐イツツは可愛いヒロインではなく、少年漫画の主人公タイプとして設計されたキャラクターなんです。
でも正直、小学4年生の女の子にそんな道を歩ませるのは可哀想だなと思って。
ストーリーを優先するクリエイターの都合に人生を翻弄されるキャラクターではなく、その世界に生きるひとりの人間として、彼女の心の赴くままに夢を目指して欲しいと思いました。
だから、優しい世界があってもいいんじゃないかなって考えたんです。そうしたら、Vtuberを目指すもうひとりの五十嵐イツツが生まれていました。
Vtuber版イツツとゲーム版イツツは、キャラクター設定を共有しているだけの別世界の別人という扱いです。
Vtuber版のイツツは子供も大人も仲良く生活している優しい世界に暮らしています。そちらでは悪の組織が登場したり、陰謀渦巻く事件に巻き込まれることもありません。
だから視聴者のみなさんも、頭を空っぽにして「イツツちゃん可愛い」をしてください(笑)
そして同時に、主人公として困難に立ち向かうことになるゲーム版のイツツも応援していただけたらと思います。
ありがとうございました。
ひなぢとり
同人サークル「ねおんそふと」代表。
ライフガードをこよなく愛するフリーのシナリオライターで、商業タイトルにも参加。
参加作品に「スタディ§ステディ」「アリスティアらぶらぶアフター」など。
ひなぢとりさんから頂いたコメントには、ゲーム「マキシマムデイズ」の今後に関わるキーワードがあり記事では伏せさせていただいたが、それを踏まえたうえで印象に残ったのは「彼女の心の赴くままに夢を目指して欲しい」という言葉だ。Vtuberデビュー後のコンテンツのひとつ「イツツちゃんの生放送」が「小学生らしさ」と「懐かしさ」があふれる優しいコーナーを目指していることも頷ける。
「マキシマムデイズ」は次作で完結予定。プレーヤーはゲーム版・五十嵐イツツの行き末を見届けることになるが、ひなぢとりさんのシナリオから解き放たれ、ifの世界を歩むvtuberの五十嵐イツツさんは「これから」楽しいことにどんどんチャレンジしてくれることだろう。どのような活躍を見せてくれるのかは、クラウドファンディングの成否にかかっている(※本プロジェクトはオールオアナッシング方式を採用)。なお、Vtuber版五十嵐イツツさんのクラスメイト2人はゲーム版には出演しないので、この2人が動く姿を見たい場合もクラウドファンディングの結果次第となる(2人のVtuberデビューはストレッチゴールに設定されている)。
「マキシマムデイズ」
同人サークル「ねおんそふと」の処女作にしてメインコンテンツ。「絶対シリアスなんかに負けたりしないギャグADV」というキャッチコピーを掲げて2015年に第1作目を公開した。
可愛くもどこか癖のある豊富なキャラクターと、ギャルゲーなのに女の子よりも男の方が多い謎の男女比、ギャグとシリアスを織り交ぜたハイテンションな作風が評価され、2016年「ニコニコ自作ゲームフェス2016」でノベルスフィア企業賞を受賞。2018年時点で累計300本以上ものプレイ動画・実況動画がアップされるなど、プレーヤーの支持も熱い。
現在開発中の「マキシマムデイズ3~夏休み北海道旅行編~」でシリーズ完結予定。
最新作までの4タイトル全て無料配信中。それぞれ2~3時間でクリアできるので、ゲーム版五十嵐イツツもぜひ見てほしい。
→「マキシマムデイズ」のDLはコチラ(外部サイト)
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