いちから株式会社は、3Dライブ配信をより手軽に行えるアプリケーション「3Dにじさんじ」(愛称: にじ3D、読み: にじさんでぃー)を開発し、同社運営のバーチャルライバー「にじさんじプロジェクト」所属のライバーに配布を開始したと発表しました。
「3Dにじさんじ」の特徴
「3Dにじさんじ」を使うと、通常3Dモデルを使用した生配信に必要な機材や物理的な空間(スタジオ等)が不要となり、だれでも簡単に3Dモデルによる配信が行えるとのこと。
iPhoneX内の「Face Tracking with ARKit」(にじさんじアプリで使用している顔認識)とOculus Riftのコントローラ「Oculus Touch」を使用することで、リアルな3D表現による配信を1人でも簡単に行えるようにしたとのことだ。
にじさんじ所属ライバーによるお披露目放送を予定
同社では、まず同アプリを所属のライバーに配布し、ライバーが同アプリを用いてお披露目の放送をするとしている。同社のコンテンツプロバイダーとしての強みを発揮したプロモーション方法だ。
なお、同アプリで使えるモデルは、現在のところ3Dモデルを既に公開している「月ノ美兎」「樋口楓」「静凛」「物述有栖」「剣持刀也」「える」「家長むぎ」のみのようだ。今後他のVtuberのモデルも増えていくことだろう。
先行アプリ「カスタムキャスト」との対決?
「にじさんじ3D」は、現時点では所属ライバーのみへの配信となるが、いずれ一般ユーザーにも配布されるのでは?と予想されるがどうだろうか。
すでにライブ配信を行えるiPhoneXを使った同類のアプリとして先行しているのがドワンゴ、S-courtによる「カスタムキャスト」だ。同アプリは、自分で作った3Dモデルでニコニコ動画であれば生配信を行える。「3Dにじさんじ」との対決の構図となるのだろうか?
■カスタムキャスト
https://customcast.jp/
【担当開発者 コメント】
元々私自身が3D周りの開発に関心が強く、過去の開発からそれに関わる部分を模索してきました。特に、にじさんじの特徴の1つでもある表情の豊かさを出来る限り維持したまま、3D配信が出来るような環境を作りたいと思っていました。
配信のしやすさを鑑みて、ライバーさんの基本的な配信スタイルを大きく変更しないことにより、配信をする負担が少なくなるようにしています。また、もっとライバーさんとファンの皆さんとの距離を近付けられるような機能開発を進めています。
これからも、ライバーさんやファンの皆さんからの意見・要望を参考にさせて頂きながら、更なるブラッシュアップを重ねていきます。よろしくお願い致します!
いちから株式会社 開発本部開発部 mkc1370
https://twitter.com/mkc1370
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