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Colon:(コロン)
Colon:は株式会社Candeeが運営する配信プラットフォームであり、アプリ名でもあります。オフィシャル番組に招待を受けたケースを除き、個人Vtuberがいないのも特徴になっています。
企業勢中心というプラットフォーム自体が珍しいだけでなく、アーカイブ機能があるなど独自色が強いのが特徴で、Colon:から人気に火がついたVの者が多いのも特徴になっています。
ミギナナメ/運営が手がけるプラットフォーム
株式会社Candeeの名前を聞いてピント来た人はかなりの業界通です。
しかし、ミギナナメ/の運営会社と言い方を返ればピンと来る人も多いはずです。
チャンネル登録者数8万6千人(2018/4/25現在)を突破した花魁Vtuber由宇霧(ゆうぎり)さんが所属することでも有名な、人の想像の「斜め上」のコンテンツを発信するVtuberグループで、upd8に参加していることでも知られています。
もともとライブ配信や動画を企画から制作・配信などをノンストップで提供していた企業であり、メディア・タレント事業の一つとして誕生したのがミギナナメ/になります。リアルで実績を積んだ企業がバーチャルの世界に乗り出しているのです。
Colon:の大きな特色となっているのが「個人勢がいない」ことです。Colon:の公式番組ではゲストや司会として大手個人Vtuberが呼ばれることがありますが、基本的に企業勢しか配信を行っていないのです。
また、アーカイブ機能が追加されたことにより「過去の配信をチェックできるようになった」こともポイントです。ライブ配信プラットフォームの多くはアーカイブ機能がなく、一期一会のパフォーマンスを楽しむことに特化しています。
ライバルになるプラットフォームやアプリとは別種の進化をとげており、PCで閲覧できることも特徴の一つです。公式番組のクイズなどでポイントが配布されるケースがあるため、非課金でも推しにギフトを投げられるチャンスがあるプラットフォームの一つでもあります。
※ミギナナメ/初期メンバーの一人、戸越ぷらむさんの配信。深夜にエッチなアニメを視聴者と同時視聴すると言うマニアックな配信を行っている。作画に関する解説などはまさに通好み。こちらはPC画面からのスクリーンショット。
Colon:から人気に火がついたVtuberも
Colon:は基本的に企業勢しかいないのが特徴で、パフォーマンス能力が高いVや、個性が強いVが集まっているのがポイントになります。その為、配信の平均レベルが高く、視聴者が比較的少人数だからできるレスポンスの良さから人気化するVtuberも珍しくないのです。
流星群プロジェクトのクイーンハニーさんや白魔女のパンドラさん、御伽りざれくしょんの神城くれあさんなど、一回の配信で数万単位、イベント参加で数十万単位のポイントを稼ぐVの者も珍しくなかったり。
Colon:はギフトの種類が豊富でアニメーションが流れるため、リアクションを引き出すためについつい投げすぎてしまう人も。
また、勢力として頭角を現しているのが黒の声約者です。イケメン&イケボの歌うま勢である白金慎也さんは月間ポイントランキング1位を獲得や様々なイベントで結果を残していて特に伸びているVtuberの一人です。
また、ゲームのうまさとトーク力が光る春日井隼人さんや、ワイルドな外見と料理好きという家庭的なギャップが魅力の山田虎太郎(タイガ)さん、午後5時30分からの30分枠でもしっかりと人を集める有栖川シャロロさんなどそれぞれの独自のファン層を作っています。
女性ファンだけでなく同性ファンを掴むだけの実力がある人が配信しているので、一度チェックしてみるのもおすすめです。
※黒の声約者、白金慎也さんのアーカイブより。Colon:のイベントではランキング入り常連になっている実力者。同じく黒の声約者メンバーの四之宮 凛さんとオリジナルソング【誓約の花】を発表するなど波に乗っています。
アーカイブが残ると思って油断してはいけない
Colon:はアーカイブ機能がありますが、例外もあります。配信者が残さなかった場合は残りません。
Colon:の恐ろしいところは「アーカイブ機能があるのに使わない」スタイルのVがいたりすることです……
と言うよりも、YouTubeより規制が緩い(Colon:のカラオケ音源などもある)一方で、「盛り上がってヤベー事を言ってしまうV」がいたりもしまして……
「アーカイブ残せないよね(笑顔)」という事故が起きることがあるから。深夜の飲酒配信組(ゲリラ枠)なんかもいたりするので油断ができない。
YouTubeで刺激が足りないと言う人にも割とお勧めだったりします。
※流星群プロジェクト、白魔女のパンドラさんはアーカイブを残さないスタイルが定着している。ギフトを投げたときのリアクションの良さも特徴で、面白がってギフトを投げる人が多い。(画像提供:惺??さん 元ツイートはこちら)
ライバルはIRIAM? REALITY?
Colon:と似た特徴があるのがIRIAMです。配信者との距離感が近く、ガチ恋距離で話せるのが特徴。
大きな違いになるのが、Colon:はアーカイブ機能があること、ゲーム配信が可能なこと。IRIAMはトークなどに特化したアプリのためよりクローズドで特殊な市場を作り出しています。
YouTubeより誰が配信を見ているのか可視化されやすく、密なコミュニケーションがとりやすい分中毒性が高いのは共通性があります。
個人的にはColon:と対象的な市場を作り出していると思っているのがREALITYです。REALTYは誰でも3Dアバターを作って手軽に配信ができる一方で、「既存のVtuberが体を持ち込みにくい」という特徴があります。公式Vtuber以外の配信者は「全てREALITYで誕生したVtuber」なのです。
公式番組が先端テクノロジーを駆使した「最先端」を走る一方で、一般配信はエンタメ性が高い配信ばかりではなく「仕事の愚痴を言いにきたり」「寂しいからちょっと配信してみた」という配信者のリアルがそのまま反映されているケースが珍しくないのです。
Colon:は基本的に企業勢=プロのみの配信になるため、一般視聴者=そのまま配信者になれるREALTYとは全く異なる文化をつくっています。
ちなみに、REALTYは3Dアバターをアプリで動かし、自由に配信できると言う手軽さから「顔バレリスクがなく安心して寝落ち配信ができる」貴重なプラットフォームにもなっています。
配信のクオリティの確保の為に寝落ち配信を禁止していたり、様々な制限がつくプラットフォームは珍しくないので……
明け方の配信に行くと多くの配信者の寝息のリズムを聞くことができるので、興味がある方はどうぞ。アプリで完結するためブラウザで見れないことが心理的な安全弁として働いているのも面白いポイントです。
それぞれ個性が強いので、一度試しに使ってみてシステムや配信者に魅力を感じるかどうかで使い分けるのも方法です。
※2019年5月11日追記
個人勢の配信の解禁が始まりました。ただし、事前審査がある点にご注意を。
Colon:(コロン)では、個人勢の方々にも配信いただけるようになりました!まずは徐々にですが、今後多くの方に利用頂ければと思っています。
— アライ タクロー (@ta9_row) May 10, 2019
※事前の審査がありますがご理解ください🙇 https://t.co/qI95VOR3fB
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